成婚率にこだわる婚活支援サービスを展開する株式会社パートナーエージェント(証券コード:東証マザーズ6181、本社:東京都品川区、代表取締役社長:佐藤茂、https://www.p-a.jp/、以下パートナーエージェント)は、「男子校/女子校出身者と婚活の関係性」についてアンケート調査を実施いたしました。
<調査背景>
春は卒業/入学のシーズンです。今年も多くの人が、別れ/新たな出会いを経験するのではないでしょうか。ところで、学校と婚活を取り巻く噂の1つとして、「共学出身者と比べて、男子校/女子校出身者は恋愛や婚活の面で奥手になりがち」といったものがあります。
男子校/女子校を経験すると恋愛や婚活において不利に働くのでしょうか。アラサーの未婚男女2115人を対象に、恋愛・婚活事情をアンケートしてみました。
男子校出身者、3割が「結婚したくない」
本調査では、高校・大学を共学で過ごした未婚男女(「共学-男性」「共学-女性」のグループ)と、高校または、大学で男子校か女子校を経験した未婚男女(「男子校-男性」「女子校-女性」のグループ)とで、婚活事情の違いを調べてみました。
まずは結婚に対する意欲・状況について訪ねてみたところ、次のグラフのような結果になりました。
女性については、「近いうちに結婚予定」との回答が「共学-女性」グループで17.2%だったのに対して「女子校-女性」グループでは15.0%と若干下回りました。けれど、「結婚したくて婚活中だ」との回答では、「共学-女性」グループが12.1%に対して「女子校-女性」グループが14.5%と上回っています。全体的に見ると、それほど大きな違いは無いようです。
一方、男性の回答結果に注目してみると、「結婚予定」「婚活中」との回答者は「共学-男性」グループと「男子校-男性」グループとを比べてそれほど遜色ない割合でしたが、「男子校-男性」グループでは「結婚したくない」とはっきり意思を表明した回答者が28.2%と飛び抜けて多くなっています。
男子校出身者の27%、友人は「ほとんど未婚」
「女子校に入ると婚期が遅れる」という説を耳にすることもありますが、実情はどうなのでしょうか。学生時代の友人の結婚状況について質問してみたところ、共学グループと男子校/女子校グループとで、大差ない結果となりました。
ただ、ここでも目立ったのが「男子校-男性」グループ。「ほとんどが未婚」との回答が27.0%となり、「共学-男性」グループと比べて明らかに多くなっています。
男子校出身で交際経験アリ、6割強にとどまる
共学グループと男子校/女子校グループとの比較のため、もう1つ、これまでの交際人数について聞いてみました。
ここまでの傾向と同じように、女性の回答を見ると、「共学-女性」グループと「女子校-女性」グループとを比べたときに、若干、「女子校-女性」グループの方に奥手の傾向が見受けられるものの、それほど大きな違いは見つかりませんでした。
一方、男性の方では、「男子校-男性」グループでは「答えたくない」と回答した比率が「共学-男性」グループの2倍以上に。「男子校-男性」グループで、交際経験が1人以上あると回答した割合は62.1%にとどまりました。
男子校/女子校の出身者に、結婚相手の「家柄」を重視する傾向
ここまでの結果を見る限り、女性は共学と女子校のどちらに進んでも結婚意欲や婚期、交際人数には、それほど差が生まれないと言えそうです。
一方、男子校に進学した男性の一部は、明らかに恋愛・結婚から縁遠くなることが分かってきました。 続いては、内面的な違い、結婚相手に求める条件には差があるのかどうかを調べてみました。重要視する点を尋ねた結果は、次のグラフ・表のとおりです。
共学グループの方が男女共に「性格」「金銭感覚」といった内面を求める項目で男子校/女子校グループを上回ったのに対して、男子校/女子校グループでは男女共に「家柄」「同じ出身地」という項目を選ぶ人が共学グループよりも多くなりました。
その他、「男子校-男性」グループでは「収入」「仕事内容(勤務先)」といった面を、「女子校-女性」グループでは「自分の両親との良好な関係」「容姿」といった面を重視する傾向があるようです。
男子校/女子校での経験、恋愛面で有利にも不利にも働いていた
最後に、男子校/女子校に通っていたことは、恋愛をする上で有利に働いたか、不利に働いたかと尋ねてみました。
「有利に働いた」と感じている人が22.4%だったのに対して、「不利に働いた」と感じている人は27.3%。多少は「不利」だと感じている人が多いようですが、そこまで大きな影響を与えてはいないようです。
男子校/女子校の出身者に、結婚相手の「家柄」を重視する傾向
また、「有利に働いた」「不利に働いた」との回答者にそう感じた理由を聞いてみたところ、次のような回答が集まりました。
◇有利に働いた
・男子校と答えると異性の反応がいい(男性)
・積極的に外へ出ることが多くなる(男性)
・誠実な人に思われた(男性)
・大学名がブランドとなり、友人から紹介などしてもらえた(女性)
・女子高出身だが、それが理由でモテた。塾や習い事を通じて男性と出会う機会にも恵まれていたため、特に男性不信にもならなかった(女性)
・共学の女子は思春期のため、男子の目線を気にしているが、男女別学のため、自分を表に出すことにためらいがなくなった(女性)
・女らしさがどんなものか分かるようになったし、女ばかりだったので、磨きのかけ方がよく分かった(女性)
・同レベル高校、大学の同級生同士の恋愛結婚ではなく、卒業後社会人のレベルの高い人を「初めての人」として恋愛できる強みがあった。社会人になってからの初な感じの女性は、同性からは少し嫌味を言われるが異性からはよくして頂ける機会が多い。学生の時に焦って誰でも良いから付き合いたいなどのような恋愛をしなくてよかったと感じた(女性)
◇有利にも不利にも働いた
・日頃異性とコミュニケーションを取れないので、校外での活動(ボランティアなど)に積極的に参加し、接点をもつ努力をした。そうしたインセンティブが働いたことはよかったと思う。一方で、男子校出身というだけで恋愛に奥手というイメージを持たれたことはマイナスであった(男性)
・学校での出会いはなかったため恋愛の機会は共学より少なくなった。女子校の女子大生が男性にウケがよかったので他の出会いの場では共学に通っている女子大生よりも声がかかることが多かったように思う(女性)
・女子校は女子力が上がったし、出会いはなくても損得には影響していないと思う(女性)
・男性に対する期待が大きすぎたことがデメリット。女性の能力や習性に対する慣れができたことがメリット(女性)
◇不利に働いた
・普通の女子の行動がどのようなものなのか分からず戸惑ったことがある(男性)
・異性に対して話すのが怖くなった(男性)
・男子校だったので女性と接する機会が少なく、女心が理解できない事が多かった(男性)
・基本的には知らないことだらけ、緊張というよりかは無関心で恋愛がかなり奥手になりました(男性)
・自分にとって良い相手か見極める事ができなかった(女性)
・彼氏よりも趣味を極める傾向が後々まで続くようになった(女性)
・友人同士のつながりが強く、いつまでたっても遊ぶ友達に困らず、毎週誰かしら遊んでくれる友人がいるため、彼氏を必要とせずに婚期を逃した(女性)
・最初は男性と話すのに勇気がいった。自分がどう見られているか分からなかったので。また、同窓会で再会して彼氏ができたり、輪が広がったり、というのが無かったのが少し残念(女性)