vol.112
どこからが婚活セクハラ?
男性の3人に1人、基準が分からず婚活で不安に
~男性19.1%、女性35.9%が「婚活セクハラ」の被害経験アリ~
成婚にこだわる婚活支援サービスを展開する株式会社パートナーエージェント(証券コード:東証マザーズ6181、本社:東京都品川区、代表取締役社長:佐藤茂、https://www.p-a.jp/、以下パートナーエージェント)は、 25~44歳の男女2,300人に対して「婚活セクハラ」に関するアンケート調査を実施いたしました。
<調査背景>
最近何かと話題になっているセクハラ問題。#MeToo運動など、近ごろはセクシャルハラスメントに関する報道をよく見掛けます。男女がパートナーを探す場である婚活のシーンでも、セクハラは起こっているのでしょうか。
また、「もしかしたら自分がセクハラ加害者になってしまうのではないか」という不安を持っている男性は、決して少なくありません。婚活の場ではなおのこと。気になる女性にアプローチしようとしても何がセクハラに当たるのか分からず、その不安は男性を萎縮させてしまいます。
今回は婚活経験者を対象に、「婚活セクハラ」の実態調査を実施しました。さらに、「婚活の場でこんなことをするとセクハラになってしまう」もしくは「このくらいのことならセクハラにはならない」など、そのガイドラインについて男女2,300人にジャッジしてもらいました。
・まずは外見で判断され、対応の差が激しい(44歳・男性)
・相手の女性から「写真とだいぶ顔が違うね」と言われ、とても不愉快に思った(31歳・男性)
・年収を言った途端に態度を変えられた(28歳・男性)
・経験人数は何人か聞かれた(37歳・男性)
・離婚の理由をしつこく聞かれた(31歳・男性)
・専業主婦になりたいので、家族を養ってくれる人が良いと言われた(26歳・男性)
・「主夫になりたいんだろ」と言われた(28歳・男性)
・相手との距離をうまく取れてないのに、性的な接触をしてしまった(40歳・男性)
・胸のあたりをつい見てしまう(38歳・男性)
・こっちが相手に対し、発言などでセクハラにならないか心配することが多くありました。気にし過ぎてしまいました(26歳・男性)
・セクハラをされたという記憶は無いが、自分の行動がいつセクハラになるか分からないという恐怖感は常にあった。頭をぽんぽんしたときも、ほぼ交際直前まで行ってからだった(39歳・男性)
・勝手に手を繋がれた(34歳・女性)
・「君、胸大きいね!その服わざとアピールしてるの?」と言われた(37歳・女性)
・机の下で太ももを触られた(30歳・女性)
・抱き寄せようとして腰に手を回された(33歳・女性)
・まだ出会って日も浅く付き合ってもなかった人に食事の席で頭をポンポンとされて不快に感じた。これまで交際した人数を聞かれてはぐらかしていたのに、何度もしつこく聞かれて嫌だった(42歳・女性)
・自分が付き合いたいとまで思えない人からの強烈なアプローチは困る。急に抱きついてくるとか、なかなか断れない(34歳・女性)
・下ネタに苦笑いしたらウケたと思われたらしく、延々と下ネタを話された(37歳・女性)
・終電で帰ろうとしているのに無理やり引き止められ、本気で怒りを伝えた(29歳・女性)
・メールのやり取りで体の関係を求められた(26歳・女性)
・食事に誘われて相手の車に乗ったら家に来ないかとしつこく誘われ、断るとメールで何度も「家に来て欲しい」と送られてきて怖かった(38歳・女性)
・婚活に来てるのに、彼氏いるでしょと言われた(36歳・女性)
・人前で、赤ちゃんができる体なのか聞かれた(32歳・女性)
・子供が欲しいので若い人限定と言われた(38歳・女性)
・お見合い相手に結婚しても働いて、年収は今と同じくらい稼いで欲しい。家事も全て完璧にして欲しい。子育ては手伝えないけど子供は最低2人は欲しいなど一方的に相手の希望ばかり押しつけられた(43歳・女性)
・君は20代だから構ってもらえてるだけ。子どもが欲しいが、高齢出産は障害児が生まれるリスクが高まるから、はやく結婚して子どもをつくったほうがいい。と初めて会った人に言われたときは気分が悪かった(29歳・女性)
「婚活セクハラをされた場合、どう対応するべきか」
婚活の場でのセクハラについて、当事者同士での解決はなかなか難しいことです。もちろん、お相手に「やめて欲しい」とはっきり伝えることができればいいのかもしれません。しかし、実際には「言いにくい」、「お相手を不快にしたくない」、「怖い」などといった気持ちから、アンケート結果にもありますように、笑って流したり、黙って我慢したりと、多くの人がその場をやり過ごしてしまうのではないでしょうか。
そんなときは、担当者によるサポート体制の整ったサービスを利用することを考えてみてはいかがでしょうか。
弊社サービスをご利用になられている会員様より、「初対面、もしくは二度目のデートの際にお相手から最寄り駅を聞かれることが度々あり、不安を感じている」とご相談いただいたことがあります。
その際には専任の成婚コンシェルジュが会員様より詳しくお話しをお伺いし、そのようにお考えになられた経緯や事情を把握した上で、ご紹介予定だったお相手の方には予め「初対面で最寄り駅を聞くことは控えて欲しい」とお伝えさせていただきました。結果、お相手の方にもご協力をいただき、双方の会員様が不快な思いをせずにお見合いすることができました。
このように、信頼できる担当者に相談すること、サポートしてもらうことが最善ではないかと思われます。
パートナーエージェント 成婚コンシェルジュブロック長 宮地 智子
「こんなことも婚活セクハラにあたります」
先ほどのコメント内でも触れておりますが、弊社会員様で「初対面、もしくは二度目のデートでお相手から自宅の最寄り駅を聞かれることが不安」とお悩みの方がいらっしゃいました。
友人や知人同士、勤務先など、日常的なコミュニティ内の会話でしたら、最寄り駅を聞くことは決して失礼なことではありません。よくある会話のひとつです。
しかしながら婚活で出会うお相手は、お友達でも同僚でもありません。先々の関係が継続するかどうかは、2~3度のデートではわからないため、個人情報を教えることに不安を感じることは、決して過剰なことではないと言えるでしょう。
この会員様も珍しい名字であること、またそれほどメジャーではない最寄り駅にお住まいだったことから、名前や最寄り駅を初対面でお答えすることに抵抗があったようです。
また、最寄り駅を聞いた側にも決して悪意があったわけではありません。デートで帰りが遅くなってしまった場合に送ってさし上げたい、次のデートプランを考える際に参考にしたいなど、むしろ気遣いから最寄り駅を尋ねる場合もあります。
全ての方が個人情報を聞かれることに抵抗を感じるわけではありません。むしろ好意的に受け取り、そのまま会話が弾むケースもあります。こちらのアンケート結果によると、男女共におよそ3割が「セクハラだと思う」または「セクハラとは思わない」と答えています。
このように、婚活セクハラと判断するには難しいケースもたくさんございます。全てはお相手の心情で、その方が「どう思うか」ということに尽きます。良かれと思っての言葉や行為でも、お相手が不快に思ってしまうとそれがセクハラと受け取られてしまうということもあります。
質問をしたのに反応がないようであれば、それはお相手が答えなくない領域のことと考えて即座に話題転換をする、またはお相手の顔色が変わった場合は素直に「失礼しました」と言うことができれば、よりスマートな対応となるのではないでしょうか。
パートナーエージェント 成婚コンシェルジュブロック長 宮地 智子
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