<調査背景>
最近、ビジネスパーソンの間では「残業・徹夜」型の仕事の仕方から、欧米のエリートビジネスマンのように早起きして朝の時間帯に効率的に仕事をする「朝型」が増えていると聞く。事実、「朝の時間を有効活用する」という意味の「朝活」という言葉も流行っているのだとか。しかし一方で「1分でも長く寝ていたい・・・」という意見もちらほら。果たして日本のビジネスパーソンにとって「朝活」はどう受け取られているのだろうか?
そこで、結婚相談所や結婚相手紹介サービスを展開する株式会社パートナーエージェント(新宿区・代表取締役 佐藤 茂)では、20代~40代の未婚男女456名に向けて「ビジネスパーソンの朝の過ごし方」について実態調査を実施した。
若干ではあるが、男性の方が朝方の傾向あり
まず、仕事のある日の起床時間を聞いてみたところ、男性のピークが「6:00~7:00」であるのに対し、女性のピークは「6:30~7:30」と、30分程度であるが女性の方が遅いことが分かる(図1)。
一方で就寝時間を聞いてみると、ピークは共に「0:01~1:00」であるが、次に多いのが男性は「1:01~2:00」であるのに対し、女性は「23:01~0:00」であった(図2)。
女性の方が睡眠時間を沢山取る傾向にあり、男性は「睡眠時間を減らしてでも早起きする」傾向が見て取れる。これは、朝型生活が男性に多く根付いているとも見て取れそうだ。
「朝活」という言葉の浸透度は約4分の1
そして、寝起きのスッキリして頭に入りやすい時間帯を有効活用する「朝活」という言葉が、巷では話題になっているらしい。
「早朝レッスン」や「朝マラソン」など朝活の内容は多岐に渡るようだが、そもそもこの「朝活」という言葉はどれくらいの認知度があるのか聞いたところ、男性がやや多いものの、男女ともに約4分の1が「知っている」という結果となった(図3)。
できないからこそ、憧れる?「朝活」に対するイメージはとてもポジティヴ
では、その「朝活」をやっている人はどれくらいいるのだろうか?結果を見ると、すでに朝活している人は男性約10%、女性約5%と低めではあるが、「やりたい」という意思を持っている割合を加えると、男女共に約60%が肯定的な回答をしている(図4)。
この「してみたいけど出来ない」というジレンマの結果という訳ではないだろうが、「朝活」に対するイメージは男女共に「デキる人」「健康的」「カッコイイ」と、非常に良いことが分かる(図5)。
朝活、男性は仕事に、女性は自分磨きに活かしたい
このように、まだ実施者は少ないものの注目を集めている「朝活」であるが、「もしも就業前に2時間余分な時間があったら何をしますか?」と、朝活でしてみたいことを聞いてみたところ、男女間で面白い違いが出た(図6)。
男性が「仕事の前倒し」「ビジネススキル講座の受講」と、仕事に活用したいと考える一方、女性は「ブラッシュアップ講座」「スポーツ」「美容やエステ」など自分磨きに活かしたい傾向であり、更に複数回答である当質問に対して男性が平均1.9項目しか選んでいないのに対し、女性は2.5項目選んでいる点で、「あれこれやってみたい女性」と「やりたいことが具体的に決まっている男性」という傾向も見て取れるようだ。
朝、観るテレビ番組といえば
朝の活動の第一歩として、まず起きてからの「家での活動」についても聞いてみよう。「朝、観ている(ついている)テレビ番組は?」との質問には、「めざましテレビ」を挙げる人が2位以下を大きく引き離して多かった(表1)。
朝起こしてもらいたい有名人ランキング
そして、朝活には必要不可欠な「早起き」。これが一番のハードルになりそうな気もするが、「この人に起こされるならちゃんと起きれそう!」という、「朝、起こしてもらいたい有名人」を聞いてみたところ、男性は「やさしく起こしてくれそう」「一日がんばれそう」という理由で、女性タレント1位に「仲間由紀恵」を選んだ。一方で女性が選んだ男性タレントは「あの声で囁くように起こされたい」「低い声で起こされたい」という理由で「福山雅治」が1位となった(表2)。総じて、男性は「やさしそう」「癒されそう」と人気若手女優を選び、女性は「甘い声」「低い声」を理由に男性俳優を選ぶ傾向のようだ。
なお、これが男女総合ランキングとなると「気合が入る」「起きざるを得ない」という理由で、男性の2位に「アントニオ猪木」、女性の3位に「和田アキ子」が入るのも興味深い。ともに同性の票が影響している結果であり、同性に起こされるなら「癒し」よりも「気合い」が重要ということか。