<調査背景>
先日発表された流行語大賞受賞の「アラフォー」。40代前後をあらわすこの言葉、確かにテレビドラマにもなったので、今年の認知度は抜群だ。
同時に今年話題になった言葉として、同賞にノミネートされた「婚活」。
こちらは「結婚に向けた前向きな活動=結婚活動」を略した言葉で、大賞は逃したものの結婚適齢期の独身者にとっては注目されるキーワードかもしれない。
そこで、結婚相談所や結婚相手紹介サービスを展開する株式会社パートナーエージェント(新宿区・代表取締役 佐藤 茂)では、このいわゆるアラフォー世代(37歳~43歳)の男女1,200 名に向けて「婚活」にまつわるアンケートを実施した。
調査項目は現在の交際の有無や婚活に対するイメージ、婚活をしていそうな有名人など計5つ。一部自由記入を除き、回答は選択式とした。
「長い春型」と「長期ブランク型」二極化の傾向
その結果、アラフォー世代の未婚者の恋愛状況は、恋人の有無にかかわらずその期間は【5年以上】が一番多く、付き合いが長いまま結婚機会を逸した『長い春型』と、恋愛自体から遠のいている『長期ブランク型』に二極化しているようだ。
「婚活」に肯定的な方が、恋愛体質!?
そんなアラフォー世代が「婚活」と聞いてイメージするものは、【自分磨き】よりも【お見合いパーティに参加する】【結婚相談所に登録する】【合コン】など、「相手探し系」が圧倒的に多い(下図)。
また、平均して婚活に肯定的なイメージを持っているのが、一見相手探しの必要がなさそうな「恋人がいる男女」に多く見られることは興味深い(下図)。
一方、相手探しが必要と思われる「長期ブランク型」や、恋人はいるけれど「長い春型」の人ほど肯定的イメージを持つ人が少ないという結果とあわせると、「婚活を肯定的に考えられる人ほど恋愛体質である」とも考えられ、結婚だけでなく、恋愛においても婚活意識の有無が影響するとも言えそうだ。
婚活してそうな有名人にみる、婚活イメージ
ちなみにアラフォー世代に「婚活をしていそうな有名人」を自由回答で答えてもらったところ、男性は1位【今田耕司】で、以下2位【岡村隆史(ナインティナイン)】、3位【東幹久】、4位【福山雅治】、5位【有田哲平(くりぃむしちゅ~)】と続いた。
一方、女性有名人では、1位【光浦靖子(オアシズ)】、以下2位【久本雅美】、3位【天海祐希】、4位【西川史子】、5位【エドはるみ】と続いた。
いわゆる「モテないキャラ」で売り出している有名人だけでなく、人気のある有名人にも票が集まっている点は、「婚活」がモテない人だけのものではないと認識されているとも言えそうだ。
恋人がいる人ほど慎重になる、結婚までの期間
最後に、独身のアラフォーが思い描く「結婚までの交際期間」は、交際の有無で結果に違いが見られた。恋人がいない男女の1位は【半年】と2位の【1年】がほぼ同数で過半数を占め、以下【2年】【3年以上】と順を追って期間が長くなるのに対し、恋人がいる男女は1位の【1年】に僅差で、2位の【半年】【3年】が位置している。
また、恋人がいない男女では僅か9%の【3年以上】がこれだけの数を占めているという状況を観察すると、恋人がいる男女の方が、より結婚に慎重であるとも考えられる。
恋人ができるまでは「すぐ結婚」と思っていても、いざ付き合い始めると慎重になってしまう・・・そんなアラフォーの複雑な本音が垣間見えるようだ。