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vol.2

景気後退の風が吹いた年末年始、独身男女はどう過ごしたか?
〜「実家に帰る」か「一人で過ごす」友人の結婚(出産)報告の年賀状に心が揺れる...結婚適齢期男女の年末年始報告。〜

<調査背景>
2009年が始まり、気持ちも新たにいろいろな事に取り組みたくなる時期。しかも今回の年末年始は9連休と長期の休暇を取得する人も多く、円高の影響を受けてネット系の低価格ツアーでは、アジア圏を中心とした海外旅行の需要も軒並み2倍以上増えている状況だ。
そんな年末年始を、結婚適齢期と呼ばれる年代の独身男女は、何を考え、どんな事を考えたのか?
結婚相談所や結婚相手紹介サービスを展開する株式会社パートナーエージェント(新宿区・代表取締役 佐藤 茂)では、結婚適齢期(28歳~44歳)の未婚男女1,202名に向けて「年末年始をどう過ごしたか」アンケートを実施した。調査項目は年末年始を誰とどう過ごしたか、気が重かったこと、この1年で達成したいと思う事など計5つ。一部自由記入を除き、回答は選択式とした。

景気後退の影響か。旅行に出かけるよりも実家

まず、年末年始に取得できた休暇日数については、30代は40代に比べ「3日以下」が少なく、20代に比べて「10日以上」が多い傾向が見られたが、概ね「7日以上9日以下」が多く、次いで「4日以上6日以下」となった(下図)。
一方で、その休暇を誰とどう過ごすか?については、大半が「実家へ帰省」か「一人で過ごす」であったが、20代と30代はその割合がほぼ同じだったのに対し、40代になると「一人で過ごす」や「仕事」の割合が増えており(下図)、年齢が上がるにつれ、人と関わる時間が減る傾向があるようだ。

年を重ねることに抵抗を感じる

そんな結婚適齢期の未婚者が一番「年末年始に気が重かった事」として挙げたのが、定番の「大掃除」をおさえて「また一つ年が重なること」だった。特に、女性よりも男性の方が年を重ねることを「気が重い」と考えている点は、適齢期にある未婚者の心情として「年齢」を意識する男性の多さを物語っているとも言えそうだ。

1年経って…「来年の私はきっとこんな私」男女に差

では、多くの人が「年を重ねること」を気が重いと感じるこの世代が、今年の目標として掲げるものは何だろうか。「来年の今頃は、こんな風になっていたい」姿として、「痩せている」「恋人がいる」「結婚が決まっている」「仕事がうまくいっている」「体力が増強されている」の5つの選択肢で答えてもらうと、男女に大きな差が出た(図4)。男性は圧倒的に「仕事がうまくいっている」が多かったのに対し、女性は「体力が増強されている」以外は、ほぼ均等に分散しており、「年齢に伴う仕事の重圧」に気が重くなる男性と、仕事だけでなく美容や出会いなど、広い範囲で歳を重ねることに抵抗感を感じる女性といった構図が見えてくる。景気後退の今だからこそ、仕事をより充実させたい男性と、より自分を魅力的に磨くことに注力したい女性の意識の差が現れているとも言えそうだ。

年賀状に感じる「結婚」への複雑な思い

最後に、貰った年賀状で印象的だったものは?との問いには、様々な回答が寄せられた。中でも友人からの「結婚」「出産」に関するものは良くも悪くも印象が強かったようだ。

「同い年の友人の子供の写真を見て、すごく大きくなっていてびっくりした。」
「高校時代の友人からの、美人の嫁との写真つき年賀状。お前、俺を差し置いて先に結婚したのかと、軽くショックだった。」
「年齢が重なるにつれて、『結婚しました』『子供が生まれました』の年賀状が多くなることが憂鬱」
「子供の写真を年賀状にするのはよくある話だが、何でこの顔の写真を使ったの?と疑問になるくらい怖い顔の写真だった。」

など、複雑な思いが垣間見える。
また、「ずっと音信不通だったのに、いきなり来た年賀状が結婚報告だった」といった類のコメントは特に多く、その行為があまり良い印象をもたれていない事も伺える。
未婚者にとっては、「いずれ結婚報告を送ろうと思うような友人には、普段から年賀状くらいは送っておこう」という教訓になりそうだ。

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