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成婚ストーリー

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成婚コンシェルジュが見守った、会員様の実話エピソード集

パートナーエージェントで実際にご成婚された会員様の実話をもとにした素敵なエピソードをご案内します。

第104話

「結論を急がないで」

プロフィール

彩子さん(仮名)

地震が起きても人の心配ばかり。自分を一番大切にしてくれる家族がほしい…

43歳 東北在住。趣味は国内旅行やお菓子づくり、ドライブ、映画鑑賞、釣り...
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地震が起きても人の心配ばかり。自分を一番大切にしてくれる家族がほしい…

43歳 東北在住。趣味は国内旅行やお菓子づくり、ドライブ、映画鑑賞、釣り。東日本大震災で被災したあとも地元でスーパーの店長として働く。大きな余震をきっかけに、家族として自分の身を案じてくれる存在がほしいと気づきすぐに入会。紹介数名73名。コンタクト率7%。入会から6ヵ月で成婚退会へ。

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幹夫さん(仮名)

全国転勤を繰り返すうちに気づけば50歳に。結婚相手を探すには最後のチャンス…

50歳 東北在住。趣味は食べ歩きや温泉地巡り、ウクレレ、相撲観戦...
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全国転勤を繰り返すうちに気づけば50歳に。結婚相手を探すには最後のチャンス…

50歳 東北在住。趣味は食べ歩きや温泉地巡り、ウクレレ、相撲観戦。仕事でずっと全国を転々としていたため、女性と良いご縁がないまま50歳を迎えた。交際経験はゼロだったが、「年齢を考えると結婚相手を探すには最後のチャンス」と意を決して入会。紹介数33名。コンタクト率8%。入会から10ヵ月で成婚退会へ。

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ストーリー

「結論を急がないで」

最初の印象で女性の方はあまりピンと来なかった二人。成婚コンシェルジュの後押しで女性は次第に、不器用で謙虚な男性に心を許していく

オンライン越しの印象で「NO」
「すみません、見た目が全くタイプではなかったので今回はお断りしたいです。この方と一緒に並んで歩く自分の姿が想像できなくて…」。
彩子は幹夫とオンラインでの初対面を終えてすぐに、コンシェルジュの伊藤にそう告げた。細身ですらっとしていて顔が整っている彩子は、相手を外見で選ぶつもりはなかったものの、どうしても幹夫のぽっちゃりとした体型が気になってしまった。
「一度も直接会わずにお断りするのはもったいないですよ。『交際』といっても実際にはまだ友達という段階なので、会って話してみてからでも遅くはないと思います」と背中を押す伊藤の言葉に、彩子はいったん幹夫と直接会うことにした。
自分の“弱点”オープンに
関東出身の幹夫は仕事で全国転勤を繰り返し、いまは仙台で営業の仕事をしている。次はどこで暮らすかわからない。そんな中で一生をともにしてくれる女性を見つけるのは難しかった。
気づけば50歳。部下は次々と家庭を持ち、子どもも大きくなっていく。結婚相手を探すには最後のチャンスかもしれないと思った。
不器用な性格もあって、入会後もなかなか交際が続かなかった。女性と会話を続けるコツなどを学べる機会があればセミナーに参加し、コロナ下でもオンライン通話やメールでこまめに交際の進捗を伊藤に報告。オンラインデートの誘い方や店選びなど、アドバイスはすぐに実践した。

そんなときに出会ったのが彩子だった。緊張していて何を話したかは覚えていないが、画面越しでも話が盛り上がり、時間があっという間に過ぎた。
早いうちから自分の弱点や過去を知っておいてもらおうと、彩子には車の運転が得意ではないことや幼少期の苦労話を伝えた。初めての待ち合わせは、アドバイス通り彩子が移動しやすい場所を選んだ。
感じた頼りなさを直接口に
彩子は待ち合わせ場所に向かいながらも、「幹夫とは今日だけ会ってお断りしよう」と気持ちがあまり乗らなかった。それでも食事をしながら少しずつ会話が盛り上がり、ついつい自分より人のことを心配してしまいがちな性格は幹夫と似ているように思えた。部下からも慕われているのがわかり、人柄の良さが伝わってきた。
帰りながら電話口で伊藤に「他愛のない会話が心地よくて、意外と楽しかったです!次に会う約束もしました」と報告する声は弾んでいた。

それから数週間。彩子の心にはどうしても引っかかることがあった。地元では車での移動が当たり前。会うたびに自分が運転し、幹夫を頼りないと思う気持ちが募りながらもそのことを伝えるのは我慢し続けた。
「その思いを率直に幹夫さんにぶつけてみてはどうですか?意外な一面や価値観に触れることができるので、時間をかけて話すことは大事ですよ」という伊藤の言葉に驚きつつ、さっそく幹夫に正直に打ち明けた。
「自分がとても頼りなくて不器用で、彩子さんには本当に申し訳ないです。頼れる存在になれるよう精一杯努力したいと思います。」と謙虚で誠実な幹夫の言葉に、彩子の心は次第にほぐれ、癒されていった。
求めていたのは一番に心配してくれる存在
彩子が結婚相手に求めていたのは、「安心して自然体で一緒にいられる男性」だった。
結婚しようと思い立ったのは地震がきっかけだった。
仕事から自宅に戻り休んでいたある晩、東日本大震災の余震といわれる震度5強の地震が起きた。2011年に被災してからは地震が起きるたびに家族や知人が心配になった。揺れがおさまるとすぐ、十数名の部下一人ひとりに電話やメールで連絡し、安否を確認した。ふと「自分のことをこんなふうに心配してくれる人はいるだろうか」と不安が襲った。
その2週間後に婚活を本格的に始めた。何人かと交際は続いたが、いまいち決め手に欠けていた。仕事ではスタッフを引っ張る立場のため余計に、自分のことを優先したり女性に対して偉そうな態度を取ったりする男性には抵抗を感じた。
幹夫は決して偉そうにはしなかった。伊藤からの「相手に求める一番大切なことは?」という問いかけに、一緒に過ごしているときの居心地の良さに気づきはっとした。
出会って3カ月ほどたち、ようやく幹夫との交際を前向きに進めることができた。
時間をかけて見つけた答え
「どこで気持ちが変わるかわからないものですね」と成婚退会を報告する彩子の笑顔には一点の曇りもなかった。幹夫の不器用なところを理解していたので、真剣なお付き合いを電話で申し込まれたときも気にならなかった。もし彩子が結論を急いで交際をやめていたら、こんな日は訪れることがなかった。
2人が退会して数カ月後、彩子の友人の女性が入会した。「間近で幸せそうな2人を見ていて、自分もここでがんばってみようと思いました」。
伊藤は女性を紹介してくれたお礼もかねて、ひさびさに彩子に連絡した。「幹夫さんと仲良く結婚生活の準備を進めています」という返事から充実感が伝わってきた。
成婚につながる活動術専任の成婚コンシェルジュからのアドバイス

焦って答えを出さず徹底的に話すことで、自分に合う人を見つけることができます。

彩子さんと幹夫さんには、「相手の好きなことも嫌いなことも深掘りして聞き、内面を知るための会話をしてください」とアドバイスしました。幹夫さんとは、彩子さんから見た「頼りない」という印象を払拭するための改善策も考えました。
誕生日に何をどうプレゼントすると良いか、どのくらいの頻度で女性に連絡をとると良いかなど具体的に伝えていくなかで、いつも幹夫さんは謙虚にひたむきに努力していたのが印象的です。だからこそ彩子さんにもその気持ちが伝わり、前向きな交際に発展していったのだと思います。
コロナ下でお相手と対面で会う機会も減っていますが、最初の印象だけで焦って結論を出さずによく話すことが大事です。今回の2人のように互いに理解を深める交際ができるよう、私たちコンシェルジュも寄り添いたいと思います。

成婚コンシェルジュ

伊藤 Ito

結婚相手を見つけようとするとき、どうしても相手を知ろう知ろうとしてしまいがちです。もちろん相手に向きあうことは大切ですが、自分のことを知ってもらおうとする努力も同時に必要です。怖がらずに相手に自己開示し、ネガティブなこともお互い素直になって本音で話すようアドバイスしています。

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