結婚相談所の無料相談では何を聞いたらいいの？確認すべきポイントは？

1. 結婚相談所の無料相談でできることは？

結婚相談所は、入会前に無料相談を行っているところも少なくありません。ここでは、無料相談では何をするのかついて見ていきましょう。

1-1　結婚相談所に関する説明や事例の紹介

結婚相談所と一括りにいっても、運営元によって利用できるサービスの内容は大きく異なり、料金プランもさまざまです。無料相談に行くと、その結婚相談所で「どのようなサービスが利用できるのか」「どのようなサポート体制があるのか」「料金はいくらかかるのか」などについて、詳細な説明が受けられます。もちろん、結婚相談所の公式サイトでも上記の内容について確認することは可能です。とはいえ、詳しい内容まで書かれていることは少なく、料金プランもすべて掲載されているとは限りません。サイトやパンフレットの文章だけでは、実際にサービスを利用する際のイメージがつかないこともあるでしょう。

無料相談ではスタッフと直接話すので、分かりづらいことがあれば納得いくまで聞くことが可能です。自分と似たスペックの人間の成婚実績など、公式サイトに載っていない情報を入手することもできるでしょう。事例やシステムの使い方などを具体的に紹介してもらうことで、実際の活動イメージもつかみやすくなります。

婚活に成功するためには、結婚相談所のシステムや担当スタッフとの相性は非常に重要です。実際に出向くことで結婚相談所全体の雰囲気やスタッフの態度、利用者の様子なども分かるので、自分に向いているか、入会するか判断しやすくなります。

1-2　婚活の進め方についての相談

無料相談では、婚活の進め方について具体的に相談することもできます。担当スタッフとしてコンシェルジュやアドバイザーがつき、恋愛経験や結婚観、婚活の状況や希望条件などについてヒアリングするので、正直に答えましょう。回答しているうちに、これまで自分では気づいていなかった結婚観や結婚生活に求めるものが明確になり、相手の選び方や婚活の進め方も分かるようになります。自分にはどのような相手が合うのかも浮き彫りになるでしょう。

希望条件や結婚観が明らかになったら、それらを踏まえたうえで、結婚相談所でどのように婚活を進めていけば良いかも説明してもらえます。具体的な利用の流れが分かることで、なんとなく感じていた不安や悩みも解消するでしょう。入会することで何が変わり、どう効率化できるかも把握できます。

2. 無料相談を利用して確認しておくべきこととは？

無料相談は、受け身の姿勢で参加してただ相手の話を聞いたり質問に答えたりするだけではあまり意味がありません。無料相談を受けるなら、積極的に確認したほうが良いことがあります。ここでは、無料相談で確認すべきポイントを7つ挙げ、詳しく解説します。

2-1　料金に関すること

無料相談で確認すべきことの1つ目は料金全般です。結婚相談所に入会すると、さまざまな費用が発生します。入会費や月会費、成婚料などが一般的ですが、かかる料金の内訳は結婚相談所によってさまざまです。月会費は安くても高額なお見合い料をとられる、成婚料がないかわりに入会費が何十万円もかかるなど、さまざまなパターンがあります。公式サイトに料金の詳細を記載している結婚相談所はほとんどありません。基本料金だけを載せてオプション料金が必要なケースについて言及していなかったり、複雑な料金体系で分かりづらかったりすることもよくあります。

そこで、無料相談では公式サイトに記載されている費用以外にどのようなオプション料金があるのか、どのようなタイミングで発生するのかについて詳しく説明を求めることが大切です。たとえば、「登録会員の検索やスタッフとの面談にあたって料金は必要か」「お見合い（デート）料金は要るのか、要るならいくらか」「退会する場合は解約料がかかるのか」などについては必ず確認しましょう。初期費用として、何にいくらかかるのかも確かめておくべきです。

2-2　サービス内容に関すること

同じような料金を支払っていても、結婚相談所ごとにサービスの内容や質には大きな違いがあります。そのため、結婚相談所で提供しているサービス内容についても、詳しく確認することが大切です。たとえば、1カ月あたりのお見合いの数や紹介を受けられる人数については必ず確認しておきましょう。紹介してもらえる人数やセッティングしてもらうお見合いの数が少なければ、それだけ理想の相手に出会える確率も低くなります。

結婚相談所のシステムについても必ず確かめましょう。結婚相談所には、大きく「仲人型」と「データマッチング型」があります。仲人型は、専任のコンシェルジュやカウンセラー、アドバイザーなどがついて、出会いから成婚までこと細かにサポートするスタイルです。一方、データマッチング型は会員の紹介や実際の出会いまではサポートがありますが、マッチング後は基本的に会員同士に任されます。自信がなくてプロから具体的なアドバイスやフォローを受けながら婚活を進めたい場合には、仲人型で専任のコンシェルジュがつく結婚相談所を選ぶことが大切です。

2-3　サポートを受けられる範囲について

サポートの内容や受けられる期限は、結婚相談所によって大きく異なります。同じ水準の料金を払っていても、手厚いサポートが受けられる結婚相談所もあればまともにサポートしてもらえない結婚相談所もあり、注意が必要です。手厚いサポートとは、たとえば月に1回の定期面談以外にチャットツールなどで随時相談にのってもらえる、コンシェルジュが丁寧にプロフィールを添削してくれる、メイクや服装、話し方などのアドバイスをしてくれるといったことです。プロの丁寧なサポートがあるほど、婚活に成功する可能性も高まります。どのタイミングでどのようなサポートが受けられるのか、またいつまでサポートしてもらえるのかについては、無料相談でしっかり確かめておくことが大切です。

なお、大手の結婚相談所は、1人のコンシェルジュが多くの会員を担当しているため、細かなサポートまで手が回らないケースも珍しくありません。大手ならどこでも手厚いサポートが受けられるわけではないので、その点も注意しましょう。

2-4　会員の属性と人数に関すること

登録人数と属性についても、忘れず確認しましょう。登録している会員数だけであれば、結婚相談所の公式サイトで確認することも可能です。とはいえ、単純に人数が多いだけでは、希望条件を満たす相手と出会えない可能性があります。大切なのは、自分が求める条件に合う異性が何人登録しているかという点です。たとえば、20～30代の異性を求めているのに、40代が中心の結婚相談所を利用しても条件が合う相手とはなかなか出会えないでしょう。コストパフォーマンスが低く、高い費用が無駄になりかねません。結婚相談所によって登録者の年齢層や年収にはばらつきがあるため、無料相談で確かめておきましょう。

2-5　入会の資格や必要書類について

結婚相談所は、費用さえ払えば誰でも入会できるわけではありません。登録会員の質を維持するため、ほとんどの結婚相談所で一定の入会資格を設定しています。そのため、入会を希望する場合は、資格を満たしていることを証明する書類を提出することが一般的です。結婚相談所によって詳細は異なりますが、提出を求められる主な書類には本人確認書類や独身証明書、収入証明書や在籍証明書、卒業証明書などがあります。卒業証明書などは卒業した学校に連絡して取り寄せる必要があり、すぐに用意できません。無料相談では、入会にあたって必要な書類の内訳について確かめておきましょう。

2-6　成婚の定義と退会の規定について

結婚相談所は、成婚にいたれば退会することが決まりです。ただし、この場合の「成婚」の定義は結婚相談所によって異なり、必ずしも入籍をもって退会となるわけではありません。プロポーズの受諾を成婚とするところもあれば、異性との交際開始をもって成婚とみなすところもあります。料金の支払いをめぐって揉めないためにも、成婚の定義についてはきちんと確認しておきましょう。なお、成婚によって退会する場合は、成婚料を請求されるケースが多いです。成婚以外の理由で途中退会する場合は、違約金を請求する結婚相談所もあります。退会にあたって想定外の出費があって困ったといったことにならないよう、退会の規定についてもしっかり確認しておきましょう。

2-7　担当コンシェルジュに関すること

担当コンシェルジュやアドバイザーがつくタイプの結婚相談所では、入会後に誰が担当になるのかも確認しておきましょう。無料相談を担当したスタッフがそのままつく場合と、入会後は別のスタッフがつく場合とがあります。無料相談のスタッフがそのまま担当となる場合は、相性が合うかどうかが重要なポイントです。仮に相性が合わない場合、入会して担当になってしまうと、成功率が下がってしまう可能性があります。なぜなら、何をアドバイスされても押し付けのように感じられて、素直に聞けない恐れがあるためです。相手と自分とで結婚観や価値観が大きく異なる場合や年齢が離れている場合も、有益なアドバイスは得られないでしょう。そのあたりをしっかりチェックする必要があります。

話しやすいか、親身に相談に乗ってくれそうかなどについても確認しておきましょう。

3. 要注意の結婚相談所を見極めるポイントは？

結婚相談所のなかには、残念ながらあまり質が良くないところもあります。そのような結婚相談所は、いくつかのポイントに注意すれば見分けることが可能です。たとえば、自分の結婚相談所についてひたすら良い面だけをアピールしてくる場合、あえてデメリットについて聞いてみましょう。信頼できるところは、メリットだけでなくデメリットについても誠実に説明してくれるものです。もし、デメリットを聞いて言葉を濁したり話題を変えたりしたら注意しましょう。

また、どのような要望を出しても「大丈夫です」「任せてください」など、安請け合いする結婚相談所も要注意です。規定やルールに則ってきちんと運営しているのであれば、叶えられない要望もあるでしょう。簡単にできるという結婚相談所ほど、誠実な対応が望めない可能性が高いです。自分の結婚相談所の良い面ではなく、ほかの相談所の悪い面ばかりを話すケースも注意しましょう。自分の結婚相談所にアピールできるような良い面がないために、ほかをなんとか下げようとしている可能性があります。

無料相談のあと、「婚活のスタートは1日でも早いほうが良い」「今入会すれば割引が適用される」などと言い、即日入会を強要するケースも注意が必要です。諸条件を考慮し、ほかとも比較のうえで納得して入会するなら問題ありません。しかし、少しでも迷いがあるなら、勢いに押されて入会しないようにしましょう。

4. 無料相談に行くときに注意することは？

無料相談に行くときは、服装に注意しましょう。たとえ、相談だけで相手を紹介されるわけではないとしても、Tシャツにデニムのようなラフな格好は厳禁です。ドレスコードはなくても、最低限のマナーとして身だしなみを整え清潔感のある服装で行きましょう。コンシェルジュやカウンセラーに「きちんとした人だ」「この人なら安心して紹介できそう」と良い印象を持ってもらえます。男性であればスーツやオフィスカジュアル、女性であれば清楚なワンピースなど、「実際にデートに着ていくスタイル」をイメージした服装にすると良いでしょう。

聞き漏らしたりしないように、あらかじめ知りたいことや質問したいことについてはメモにまとめていくのもおすすめです。また、無料相談で契約を迫られても、即決はしないようにしましょう。その場の雰囲気や勢いで決めず、いったん家に持ち帰るようにします。ほかの結婚相談所の無料相談にも行き、比較検討したうえでもっとも自分に合ったところに決めることが大切です。先にも述べたとおり、当日契約を強引に迫るような結婚相談所はやめたほうが良いでしょう。

無料相談を利用して自分に合う結婚相談所を見つけよう

無料相談は、結婚相談所について詳しく知れる絶好の機会です。システムやサービスの内容、料金だけでなく結婚相談所の雰囲気やスタッフの態度なども分かり、婚活の悩みについて相談することもできます。婚活を成功させるためには、自分に合う結婚相談所を見つけることが非常に重要です。無料相談に行く際は、事前に確認すべきことをリストアップしてから臨みましょう。