南京町
同じ神戸市中央区でも、東の三宮とは違い、昭和のレトロな雰囲気を強く残すのが西の元町です。昭和中期ごろまで、モダンな港町・神戸の中心部は元町の商店街でした。50年以上も続く名店も多いこの商店街は、今も地元の人々から愛され、神戸市の大きな求心力となっているのです。南京町はそんな元町商店街の南側にあり、ひときわ目立つ一角となっています。日本三大中華街の一つに数えられる南京町ですが、横浜中華街、長崎新地と比べれば規模は決して大きくありません。 しかしその分、気が向いたときにふらりと立ち寄ることができる気軽な町なのです。だから南京町には、平日の昼間や夕方にも、ランチやおやつを求める人々の姿があります。少し雰囲気がこなれてきたカップルなら、こんな賑わいの中での食べ歩きも、デートコースの選択肢です。東西南北を十字に貫くストリートにずらりと並んだ店でお惣菜を買ったら、齧りながら町の中を散歩するのもいいですし、十字がクロスする広場の東屋に腰を落ち着けて、ゆっくり楽しむこともできます。東屋のすぐ近くにある豚饅の専門店「老祥記」は、日本で最初に豚饅を売り出した店として有名で、テイクアウトは常に順番待ちの長い行列ができる一番人気のお店です。逆にイートインはむしろすんなり座れることが多いので、疲れたら老祥記の店内で、椅子に座って熱々の小ぶりな豚饅をつまみながら、サービスのお茶を飲んで休憩してください。
南京町で思う存分お腹を満たしたら、そこからぶらりと腹ごなしの散歩に出かけてみましょう。元町商店街の歴史は古く、その発祥は実に江戸時代までさかのぼることができます。1874年(明治7年)に元町通りと正式に呼ばれるようになり、その数年後には全店一斉の「誓文払い」、今で言うバーゲンセールが開催されました。この誓文払いは戦争により途絶えていましたが、1995年(平成7年)の大震災からの復興を目指して復活、「誓文払い」の名称をそのままに、南京町すぐ北の元町1番街で、毎月10、11日に開催されています。そんな歴史に思いをはせながら、約300店が軒を連ねる全長1.2kmをそぞろ歩けば、出口はJR神戸駅付近です。 JR神戸駅の南側に位置するのが、複合商業施設「umie MOSAIC」(ウミエモザイク)、その2階に設置されているウッドデッキから見下ろすと、純白の美しい遊覧船「コンチェルト」が停泊しているのが見えます。「協奏曲」を意味するその名前の通り、コンチェルトは毎便ごとに、ミュージシャンの生演奏が行われ、音楽を聴きながらのクルージングが楽しめるのが特徴です。レストラン船でもあるコンチェルトには、ランチやナイトクルーズのほかに、1時間30分のティークルーズもあります。好みのケーキが選べるケーキセットや、限定のケーキプレートは女性に好評です。ティータイムの後はAデッキの「アクアマリン」に出て、広がる海と神戸の町を眺め、ロマンチックな雰囲気を盛り上げましょう。
ピックアップコンテンツ
※情報は変更等がございますので、必ずおでかけされる前に公式サイトなどでご確認いただきますようお願いいたします。
※情報は変更等がございますので、必ずおでかけされる前に公式サイトなどでご確認いただきますようお願いいたします。
タメニーグループのサービスサイト
Tameny Inc. All rights Reserved.