東京国立近代美術館工芸館
東京国立近代美術館工芸館は、明治時代から今日に至るまでの近・現代における工芸品や、デザイン作品を数多く展示している美術館です。工芸館という名前の通り、本館は東京国立近代美術館で、こちらは分館となります。薄いグレー色の、まさに「近代」ともいうような本館の建物とは趣が異なり、工芸館はレンガ造りの外観が美しく、非常に印象に残る建物です。この建物は旧近衛師団司令部庁舎を活用したもので、重要文化財にも指定されています。そして館内には、陶磁器・ガラス・漆器・染色から、工業デザインに至るまで、実にさまざまな分野にわたる優れた作品が、4,000点近くも収蔵されています。
常時展示されている作品もありますが、こちらの美術館では展覧会も多く企画しており、過去には「茶の湯」に関連した工芸品の展覧会や、代表的な染色の技法である、友禅と型染作品の展覧会などが開催されてきました。ポスター展が開催されたこともあり、多くの人が工芸品やデザインに親しむことができるように工夫されています。美術館は、千鳥ヶ淵と北の丸公園にはさまれた、皇居からほど近いところにあります。首都高速が側を通っているのですが、工芸館専用の駐車場はありません。しかし、電車も各線が利用でき、最寄り駅からも徒歩ですぐですので、それほどの不便はないでしょう。
開館時間は10:00から17:00です。閉館日は毎週の月曜日と年末年始、展示替の期間となっています。入館料は、所蔵作品展の場合には大人1名で250円ですが、企画展は会ごとに異なります。また、年に何度か無料観覧日もあります。
東京国立近代美術館工芸館は、奥深い工芸の世界を覗くことのできる美術館です。デザインや、美しいものに対する興味が強い人にとっては、とても楽しめるところとなるでしょう。企画展ではない時期であれば、250円という気軽な値段で入館することができますので、知的好奇心が旺盛なカップルは、一度訪れてみてはいかがでしょうか。また、館内に入らなかったとしても、重要文化財に指定されている工芸館のレンガ造りの建物は、一見の価値があります。さらに、敷地内の少し目立たない場所にありますが、北白川宮能久親王の騎馬像も見ごたえありです。
工芸館の付近は、散策には最適なコースでもあります。近くには皇居、千鳥ヶ淵、北の丸公園など自然豊かなスポットが広がっており、桜が開花する春には、多くの人でにぎわいます。それ以外の時期でも、四季折々の豊かな自然を楽しむことができます。2人で休日の昼下がり、東京駅から工芸館に向かってのんびりと散歩するのも、デートとしておすすめです。
ピックアップコンテンツ
※情報は変更等がございますので、必ずおでかけされる前に公式サイトなどでご確認いただきますようお願いいたします。
※情報は変更等がございますので、必ずおでかけされる前に公式サイトなどでご確認いただきますようお願いいたします。
タメニーグループのサービスサイト
Tameny Inc. All rights Reserved.