成婚率にこだわる婚活支援サービスを展開する株式会社パートナーエージェント(本社:東京都品川区、代表取締役:佐藤茂、https://www.p-a.jp/、以下パートナーエージェント)は、50~69歳で独身の男性・女性2000人に対して「シニア婚活」に関するアンケート調査を実施いたしましたので、その結果を発表いたします。
<調査背景>
パートナーを見つけるための“婚活”に、前向きに取り組む人が増えてきています。その中でも、最近になって注目を集めているのがシニア層の婚活。50~60代で独身の男性・女性を対象とした婚活イベントも目立ち始め、テレビ・新聞・雑誌などのメディアでも取り上げられるようになっています。
そんなシニア層の婚活ですが、実際のところ、「結婚したい」と考えている独身のシニア層はどれくらいいるのでしょうか。婚活に取り組む理由や、結婚相手を探すときに希望する相手の年齢、どのような条件を重視するか、といった点についても、合わせて調査してみました。
シニアになっても男性は恋愛・結婚したい! 50代では4割が恋愛・結婚を望む
50~60代で独身の男性・女性は、恋愛・結婚に対してどのような願望を持っているのでしょうか。まずはその点について、調べてみました。その結果、50代男性では19.5%が「結婚(入籍)相手が欲しい」と回答。「事実婚・同棲相手が欲しい」(6.7%)、「恋人が欲しい」(15.3%)となり、恋愛・結婚に意欲的な男性が41.5%を占めました。
60代男性になると恋愛・結婚に対して「特に願望はない」と答える人が49.9%から57.6%へと増加しました。それでも31.2%が恋愛・結婚に意欲を示しています。一方、女性は男性よりも恋愛・結婚に消極的なようです。50代では「結婚(入籍)相手が欲しい」(10.7%)、「事実婚・同棲相手が欲しい」(2.9%)、「恋人が欲しい」(9.5%)という結果となり、恋愛・結婚に前向きな割合は23.1%。60代ではその比率がさらに低下し、8.4%にとどまりました。
男性は「人生の充実」「子供」を求め
女性は「経済的な不安」を払拭し 「安心・信頼」が欲しい
続いて、恋愛・結婚に前向きなシニア層の中でも、特に入籍・事実婚・同棲など、パートナーと家庭を築きたいと考えている人に、その理由を尋ねてみました 。
「人生をより充実させたい」「安心・信頼できるパートナーが欲しい」という理由については、性別・年代を問わず、50%以上の回答者が該当。男性では「人生をより充実させたい」という理由を、女性では「安心・信頼できるパートナーが欲しい」いう理由を挙げる人がそれぞれ多くなる傾向がありました。また「1人では寂しい」を理由に挙げる人も多く、どの性別・年代でも40%以上となりました。
男女で顕著に違いが表れたのは「子供が欲しい」「経済的に不安」といった理由です。女性では「子供が欲しい」ことを理由に挙げる人がほとんどいなかったのに対して、男性では50代で26.5%、60代で19.5%が「子供が欲しい」ために、パートナーを求めていることが分かりました。対して、50代女性では「経済的に不安」であることを理由に、パートナーを探したい人が52.9%に達しました。
10~20歳以上の年齢差も気にしない。シニア男性は年の差婚を歓迎
近ごろでは、芸能人の加藤茶さんが45歳の年の差婚を実現し、その夫婦生活が話題になっています。家庭を持ちたいシニア層は、どれくらいの年齢の相手をパートナー候補として考えているのでしょうか。
希望する相手の年齢について、下限と上限の具体的な年齢を記入してもらい集計したところ、50代男性では下限とする年齢として30代を挙げた人が最も多く42.3%。20代も候補にしたいとの回答は22.4%に達しました。
上限については、40代以下の年齢を上限とした人が47.4%。30代以下の年齢を上限とした人は10.2%でした。
続いて60代男性。下限年齢として挙げられたのは30代(26.9%)と40代(24.4%)が多く、20代をパートナー候補としたい人も17.1%に上りました。
一方の上限年齢は、50代以下の年齢を上限とした人が65.9%。40代以下の年齢を上限とした人が24.4%となっています。
なお、パートナーを探している理由として「子供が欲しい」を選択した男性はさらに年下のパートナーを求める傾向が強く、40代以下の年齢を上限とした人の割合が71.7%となっています。
片や、50代女性に目を向けると、下限年齢を40代とする人が47.1%、50代とする人が21.6%。上限年齢は50代が44.1%、60代が31.4%と概ね自分と同じ年代の相手を候補として考えていることが分かりました。
シニアほど「価値観」「金銭観」「食事の好み」などの相性を重視
シニアの男性・女性がパートナーを探すとき、どのような条件を重視して探すことになるのでしょうか。別調査で婚活適齢期(30~45歳)の男性・女性に尋ねた結果と見比べてみましょう。
適齢期の層と比べ、シニア層では「血液型」「星座」「既婚歴」といった点を気にしない人が増えていることが分かります。一方で、「価値観」「金銭観」「結婚観」「家族観」「食事の好み」「趣味」といった相性・好みの一致を求める傾向が強くなっています。
人生の終盤を一緒に過ごすパートナーとは、いさかいの種を減らし、心地よい時間を共にしたい――。そんな考えの表れなのでしょうか。