QOM総研

vol.16

U35の大阪男子は「面白いこと言って!」がプレッシャー
お笑いのイメージが強い大阪で、
若者世代は8割が自身を『草食男子』と認識
〜しかし、だれとでも打ち解けられるコミュニケーション能力の高さは、バブル・団塊ジュニア世代以上!〜

成婚コンシェルジュによる婚活支援サービスを展開する株式会社パートナーエージェント(本社:東京都品川区、代表取締役:佐藤茂、以下パートナーエージェント)は、大阪男性に関するアンケートを20~30代の未婚女性602名に、また結婚観に関するアンケートを20~40代の大阪生まれ大阪在住男性601名に行いましたので、その調査結果を発表いたします。

<調査背景>
パートナーエージェントが2011年に、初めて関西エリアに出店してから1年が経ちました。また、3月には当社初・業界初となる、男性向け婚活サロン『MEN’Sパートナーエージェント』を心斎橋にオープンいたしました。
西日本を代表する都市・大阪府でも、依然として30代後半~40代の未婚率の上昇が続いています。生涯のパートナーを見つけるためのエージェントとして活動をするパートナーエージェントでは、「大阪女子」の調査に続き、「大阪男子」についても調査を行い、エリアサービスの向上に努めてまいります。

大阪男子のイメージは「面白い」「気さく」という好印象がダントツ

全国の20~30代未婚女性に、大阪男性に対するイメージをたずねました。
2トップで挙がったイメージが「面白い」57.3%、「気さく」52.8%で、いずれも50%を越える高い割合となりました。
しかし、その話しやすさが過ぎる場合の、「がさつ」42.7%、「チャラい」33.9%というイメージと、値切りの文化を連想してか、「ケチ」27.9%という見方もあるようです。

<全国の未婚女性がイメージする大阪男性>
気さくで話しやすい雰囲気を持ち合わせた、コミュニケーション能力の高い男性。面白いことを言ってくれそう。一方で、馴れ馴れしくケチな印象も。

関西ローカルから活躍し、日本を代表するお笑い芸人・明石家さんまが1位!

20~30代の全国未婚女性に、「大阪の男性」と聞いて思い浮かぶ有名人を、自由に回答してもらいました。

すると602名中、実に5分の1にあたる109名もの人が「明石家さんま」と回答しており、“日本で最も露出の多いテレビスター”としてギネス世界記録に認定されただけあって、その認知度の高さがよく分かります。関西ローカルテレビから活躍しており、強烈な関西弁トークがそのまま=大阪、という結果になったようです。(明石家さんま自身は和歌山県出身)

続いて2位、3位にも、お笑いコンビがランクイン。いずれもTV番組で大活躍しているお笑いコンビです。大阪=お笑いという文化が、そのまま一般の大阪男性のイメージに反映されているようです。

モテ要素が多いイメージの大阪男子
でも実際は、大阪男子18歳以上の“恋人がいない”割合は全国平均を上回る

大阪生まれ大阪在住の大阪男子に、現在の恋人の有無をたずねました。
2011年11月に発表された国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査(独身者調査)」によると、18~34歳独身男性の、恋人がいない割合は61.4%でしたが、大阪男子では平均以上の72.7%が「恋人はいない」となっています。
また、全国平均の調査対象である18~34歳を抽出してみても、「恋人がいない」割合は、全国平均を4.6%も上回っています。
Q1で、女性にたずねた「大阪男子」のイメージでは、気さくで面白くて、「恋人がいない」というイメージとは対称的な男性像でしたが、意外な結果と言えるでしょう。

シチュエーション別プレッシャーを感じやすい女性のことば
「面白いこと言って!」は若者世代の大阪男子2人に1人がプレッシャー

20~30代の未婚女性から「気さく」で「面白い」とされる大阪男性に、女性に言われたらプレッシャーに感じることを、数件についてその度合いをたずねました。

世代で比較した際、いずれの場合においてもバブル・団塊ジュニア世代の方がプレッシャーを感じることが少なく、「仕事できるんでしょう?」と言われた場合は、経験を積んでいる精神的ゆとりからか、半数が「(あまり)プレッシャーを感じない」と回答しています。

しかし、「面白いこと言って!」は、なんと両世代ともに「(どちらかというと)プレッシャーを感じる」割合が高く、とりわけ20~34歳男性にいたっては2人に1人が「プレッシャーを感じる」と回答しています。大阪=関西弁=お笑い、芸人という、切り離しがたいイメージは、一般の大阪男性にはかえってプレッシャーになっていることが明らかです。

ところが「奢って!」「デート楽しみにしてる!」と言われた場合は、どちらの世代でもプレッシャーを感じる割合が下がり、お金を惜しがって出さない意味の「ケチ」とは遠く、“相手を喜ばせたい”、“楽しませたい”というサービス精神が強い様子があります。

大阪男子にも、全国同様に草食化の傾向
しかしコミュニケーション能力の高さは顕在か?

今や若い世代の男性の代名詞ともなってしまった「草食系」。大阪男子における草食化はどの程度か、年代を2つに分け、比較してみました。いわゆるバブル世代(40代)と、バブルの最後の恩恵を受けた団塊ジュニア世代(30代後半)の大阪男子は、「草食男子の傾向がある」が最も多くなったものの、「むしろ肉食男子」と選んだ割合が、35歳未満の大阪男子の約1.5倍となりました。また、20~34歳の大阪男子は、約4人に1人が「まさに草食男子」であると回答しており、 草食傾向の認識まで含めると、実に8割の若者世代の大阪男子が、自身を草食男子と認識していることが分かります。

これは、パートナーエージェントが全国の20~40代未婚男性を対象に実施した、昨年2月の調査結果(71.5%)と比較しても高い割合となりました。

しかし、初対面の人との接し方について年代別に比較すると、今度は20~34歳の大阪男子の方が「誰とでも打ち解けられる」と回答した割合が、35~49歳の大阪男子の1.5倍となりました。加えて、「全く初対面の人は苦手」と回答した割合は、35~49歳の大阪男子の方が多い結果となっています。

若者世代の大阪男子が自身を「草食系」とするのは謙遜で、実際に他人と対面した時のコミュニケーション能力は、決してバブル・団塊ジュニア世代にひけを取るものではなく、全国の未婚女性があげる大阪男子像の、ポジティブなイメージに近しい部分が現れました。

金銭感覚にはこだわりが
女性にも「面白さ」を求める傾向は、若者世代>バブル・団塊ジュニア世代

大阪男子はどんな結婚観を持っているのか、たずねたところ「性格の相性」が最も高い割合で選ばれ、これは直近2ヶ月の間にパートナーエージェントが調査した2012年度新入社員(70.7%)や、40~50代未婚男性(76.4%)を上回る結果となりました。

また、お金に関わる「金銭感覚」と「収入」の面を見ると、35~49歳の大阪男子の方が相手の収入よりも金銭感覚の方を重視しており、デートや女性に奢る際のプレッシャー度合いから見ても、人付き合いや価値あるものにはきちんとお金を使う様子がうかがえます。

「面白さ」の面では20~34歳の男性の方が重視している割合が高く、「面白いこと言って!」といわれると2人に1人がプレッシャーを感じることからも分かるように、相手の女性にも面白さを求める傾向があるようです。

大阪男子のイメージと、イマドキ大阪男子の実態

西日本経済の中心都市として発展してきた大阪は、漫才師や芸人も多く輩出していることから、「面白い」「明るい」「話しやすい」人というポジティブなイメージが確立されたと思われ、全国の未婚女性の大阪男子に対するイメージは、それを裏付けるような結果となりました。近年増加しているとされる「草食男子」とは、ほぼ反対のイメージです。

しかし、実際には「草食系」世代とされる若者世代の大阪男子でも、自身を「草食男子」と認識している割合が高く、全国と違わない傾向のようです。

ところが、「草食系」と相対して使われる「肉食系」にあたる、バブル景気を経験してきた世代・団塊ジュニア世代と比較をしてみたところ、決して引けを取らないコミュニケーション能力やサービス精神が垣間見れることから、大阪男子自身の認識と実態にもギャップがあるように感じられます。
イメージにもとづいたプレッシャーさえかけなければ、楽しいことも、面白いことも、“一緒に”作っていきたいパートナーが、イマドキの大阪男子にはぴったりではないでしょうか?

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