成婚率にこだわる婚活支援サービスを展開する株式会社パートナーエージェント(本社:東京都品川区、代表取締役社長:佐藤茂、証券コード:東証マザーズ6181、URL:https://www.p-a.jp/、以下パートナーエージェント)は、「夫婦の家事分担」に関するアンケート調査を実施いたしました。今回はその第2弾となるデータをご紹介します。
<調査背景>
先日ご紹介した調査データから、共働きの世帯が増えてきていても、収入面では男性の方が多く、女性の方が家事をがんばる世帯が大半を占めていることが分かりました。さらに、自分たちの家庭が「幸福だ」「円満だ」と感じている夫婦ほど、その傾向が強くなるというデータも出てきています。けれど、「男性は稼いで、女性が支える」だけで、幸福度の高い夫婦が「幸福だ」「円満だ」と感じているのでしょうか。家事別の担当や大変さに対する評価などを調べてみることで、夫婦の幸福度が高くなる理由を考えてみました。
洗濯、食器洗い、ゴミ出しなど、男性の方が「大変だ」と感じていた
Q.次の家事について、あなたはどれくらい大変だと考えていますか。それぞれの家事にかかる労力を5点満点で採点してください。(n=200)※ 必須回答
先日公開の調査で、「共働きで稼ぎは同じくらいなのに、家事負担は私の方が大きい」という不満を持つ女性がいるとご紹介しましたが、家事分担と収入のバランスのほかに、女性が担当している家事の大変さを男性が分かってくれないことに不満を感じる女性もいると聞きます。
今回は、男性と女性とで家事の大変さに対する評価がどう違っているのか、各家庭で男女の役割分担はどうなっているのか、調査してみました。
まずは男女別の家事の大変さの評価から。家事の種類ごとに大変さを5点満点で評価してもらい、その平均値を算出しました。
「食料品などの買い物」「風呂場の掃除」を除き、男性の方がどの家事も「大変だ」と感じています。
特に「洗濯」(男性3.5点:女性3.0点)、「食器洗い・後片付け」(男性3.7点:女性3.3点)、「ゴミ出し」(男性2.7点:女性2.3点)について、女性よりも男性の方が「大変だ」と感じていることが分かりました。
「夫が担当することが多い」家事はひとつもなし! ゴミ出しも「妻が担当することが多い」
Q.次の家事について、あなたのご家庭での役割分担はどうなっていますか。(n=200)※ 必須回答
次に、家事ごとの担当について。女性が担当する家事が圧倒的に多い中で、「ゴミ出し」「風呂場の掃除」などは男性が担当するケースが比較的多いようです。それでも、「(やや)夫が担当することが多い」が「(やや)妻が担当することが多い」を上回った家事は、ひとつもありませんでした。
こうした結果を見る限り、いくら収入が多いとはいえ、家事を女性にほとんど頼りきりな男性が多いことがよく分かります。
もうひとつ、こちらのグラフから言える事柄は、男性と女性とで「自分の方が担当することが多い」と認識しがちだということ。例えば部屋の掃除を例に取ると、男性では66.0%が「(やや)妻が担当することが多い」と考えている一方、女性でそう考えているのは81.0%と15.0ポイントの差が付いています。
幸福度の高い夫婦の秘訣は、家事の大変さを理解することか
次に、家事の大変さの5点満点評価について、幸福度のグループ別に集計した結果をご紹介しましょう。
こちらの表は、家事の大変さを5点満点で採点してもらった結果を、前回のアンケート調査で発表した夫婦の幸福度をグループごとに集計した平均値です。おおむね、幸福度の高いグループになればなるほど、どの家事も 「大変だ」と考える度合いが高くなっていることが分かります。
幸福な家庭ほど、夫は「ゴミ出し」などをしっかり担当
最後に、家事の役割分担のグラフも見てみましょう。
先日の調査レポートでは「幸福度が9~10点と高いグループでは、男性の収入の方が多く、女性が家事をがんばる傾向が若干強まる」と分析しましたが、こちらのグラフを見ると「食料品などの買い物」「風呂場の掃除」「ゴミ出し」などの項目では、幸福度が9~10点と高いグループの男性も、男性が担当することが多いか、夫婦で同じくらい担当している様子が伝わってきます。
こうした調査結果から、幸福度の高い夫婦ほど、家事の大変さを理解し、男性が女性の日ごろの家事負担の大きさを認め、できる範囲でしっかり家事を手伝っていると言えそうです。
夫婦の幸福度を上げるため、普段、家事を奥さま任せにしている旦那さまは、盆休みやシルーバーウィークなどのまとまった休みが取れるようであれば、まずは奥さんの代わりに家事を担当し、その大変さを実感するところから始めてみてはいかがでしょうか。