<調査背景>
昨今、耳にするようになった言葉「草食男子」。異性に縁がないわけではないのに、自分から積極的に求めるわけでもなく淡々としている男性をあらわす言葉で、最近20代~30代に増えているという。一方で、恋愛や結婚相手を積極的に「狩り」に行く「肉食女子」という言葉も脚光を浴びており、現代における新たな「男女のあり方」が見えてきそうだ。
そこで、結婚相談所や結婚相手紹介サービスを展開する株式会社パートナーエージェント(新宿区・代表取締役 佐藤 茂)では、30代の未婚男女400名に向けて「草食男子と肉食女子に関する意識調査」を実施した。
3人に2人は知っている「草食男子」
そもそもこの「草食男子」「肉食女子」という言葉が、30代の男女にどれくらい浸透しているのだろうか。結果は、少なくとも「草食男子」という言葉は男女共に6割以上の知名度があることがわかった(図1)
また、自分の周りに、これらの「草食男子」「肉食女子」がいるかどうかをたずねたところ、男女共に「いない」と答える割合の方が多く見られたが、男性は女性に比べて「周りに草食男子がいる」と答える割合が高く、女性も男性に比べて「周りに肉食女子がいる」と答える割合が多いことから、同性に対する観察眼の鋭さが窺える(図2)。
「どちらかというと自分は草食」と答える男性に、女性の反応は
ではこの「草食男子」「肉食女子」を、同性として、あるいは異性として見たときにはどう感じるのだろうか?草食男子については、男性の半分以上が「自分もどちらかといえば草食男子」と回答しているのに対し、女性は草食男子を「頼りない」「なよなよしている」と、否定的に捉えている人が多いのがわかる(図3)。
巷の雑誌などで草食男子をトレンドとして取り上げる記事も見受けれられるが、まだ女性の価値観にまでは浸透していないようだ。
一方で、「肉食女子」に対する評価は、同性である女性が「うっとうしい」「下品だ」という否定的な意見が多いのに対し、異性である男性からは「頼りになる」「付き合いたい」といった肯定的な意見が半数を超えている(図4)。
自らを「草食男子」あるいは予備軍と位置づけている男性にとって、積極的な肉食女子のバイタリティは頼もしく映るのかもしれない。
「草食男子」「肉食女子」と付き合いたい理由
とはいえ、回答の中には一定数「草食男子・肉食女子と付き合いたい、結婚したい」という回答があったのも事実。その理由として目立ったものは別表の通りで(図5・自由回答をジャンル分け)、男性は肉食女子の「積極的」「自分に素直」な点を、女性は草食男子の「楽そう」「安心できそう」な点を、好評価していることが分かる。
「草食男子」「肉食女子」でイメージするタレント、有名人カップルは?
最後に、「草食男子」「肉食女子」でイメージするタレント、そして「草食男子&肉食女子」でイメージする有名人カップルを挙げてもらったところ、草食男子タレント第1位は男女ともに(堅実で恋愛しなくても平気そう・中性的・自我がなさそう)などの理由で「草彅剛」を選んだが、男性が2位以下を大きく引き離した圧倒的多数で選んだのに対し、女性は僅差で2位に(優しそう・植物っぽい・役柄がそうだから)という理由で「瑛太」を選んでいる。
これは「草食男子」という言葉の知名度が高い女性の方が、そこからイメージするバリエーションも多いからとも考えられる。
また、肉食女子タレント第1位は男女で意見が分かれ、男性は(恋愛報道が常にある・積極的)として「山本モナ」を、女性は(女豹という言葉がよく似合う・色気がある)として「杉本彩」を選ぶ結果となった。「肉食女子」を、男性はスキャンダラスなイメージで捉え、女性はセクシーなイメージで捉えているとも言えそうだ。
一方で「草食男子&肉食女子」のカップルとしては、最近話題になったカップルを抑え、「木下博勝 & ジャガー横田夫妻」が1位となった。(奥さんの方が強そう・旦那さんが殴られているから)など、本来の「草食男子」の定義から外れる部分もあるが、カップルとして見たときのインパクトは強いようだ(表1および表2)。