<調査背景>
毎年恒例の年末イベントであるクリスマスが近づいています。
今年は、東日本大震災という大きな災害にみまわれ、その影響が各所にあった1年でした。震災後、当業界の需要増加、「震災婚カップル」が増えたのも記憶に新しい話題です。
震災後、初めて迎えるクリスマスを人々はどういった心境で迎えるのか、未婚者と既婚者それぞれの意識の違いを把握するためアンケートリサーチを実施致しました。このアンケートを踏まえ、お見合い支援などを行うパートナーエージェントはお客様へのサービス向上に努めてまいります。
クリスマスを楽しみにしている既婚者とは対照的に未婚者は…
クリスマスを楽しみにしているか、ということを未婚者と既婚者に聞きました。すると、既婚者の72.5%が「クリスマスを楽しみにしている」と回答したことに対し、未婚者でクリスマスを楽しみにしているのは36.6%にとどまりました。
クリスマスに対して、高揚感を感じているのは未婚者より既婚者の方が多いという傾向です。
既婚者の7割以上はクリスマスに予定がある。対する未婚者は…
クリスマスを誰と過ごすかを未婚者と既婚者それぞれに質問しました。
未婚者で誰かと過ごす予定がある人は55.5%で、うち交際相手と過ごす人はわずか18.6%です。回答別に見ると「特に過ごす相手はいない」(36.8%)と回答した未婚者が最も多く、クリスマスに対するテンションの低さが伺えます。
対して既婚者は、「夫婦」(72.6%)「家族(子供)」(70.4%)という回答がそれぞれ7割近くに上りました。前項において、既婚者でクリスマスを楽しみにしている人が約7割であることから、『既婚者は、夫婦や家族で過ごすクリスマスを楽しみにしている』ことが分かります。
今年のクリスマスは、『恋人たちのクリスマス』ではなく『家族団欒のクリスマス』の傾向にあります。
クリスマスケーキの準備で分かる、クリスマスに対する幸福度
クリスマスケーキを購入するか否か、未婚者と既婚者のそれぞれに質問しました。「購入する」(69.6%)「自分で作る」(12.1%)と回答した既婚者は計81.7% で、既婚者の8割以上がクリスマスケーキを準備していることが分かりました。
一方未婚者は、「購入する」(42.2%)「自分で作る」(4.3%)とクリスマスケーキを準備している人は46.5%でした。
つまり、クリスマスの予定を楽しみにしてケーキを準備している人がほぼ同数という既婚者とは対象的に、未婚者は、『クリスマスに予定があり、ケーキを準備するが、クリスマスを楽しみにしてはいない』ということが分かります。
既婚者より未婚者のクリスマスの幸福感は薄いということが伺えます。
クリスマスに今年を振り返り― 震災による価値観変化は、既婚者>未婚者
今年1年を振り返り、東日本大震災によって自身の「家族観」「結婚観」に変化があったかを質問しました。「変化があった」と回答した未婚者は40.7%、既婚者は54%です。震災を経験し、人々は「人との絆」「家族の大切さ」を再確認しました。
この結果から、未婚者より既婚者が特にそういった傾向にあることが分かります。家族の大切さを再確認した今だからこそ、既婚者は『家族と過ごすクリスマスが楽しみで、クリスマスに対する幸福度も高い」ということが伺えます。