ニューヨーカーはどう感じている?日本の「いきなり結婚族」 - 婚活あるある

ニューヨーカーはどう感じている?日本の「いきなり結婚族」

2017.01.18

日本では恋愛プロセスを飛ばして結婚したいという「いきなり結婚族」が出現しているそうですね。
「いきなり結婚族」については以前の記事『日本で話題の“いきなり結婚族”をメキシコ人はどう感じるのか?【メキシコ小料理屋ママのよもやま話】』でもふれているので、ご一読ください。

恋愛は必要ないけれど、結婚により「子供は欲しい」「落ち着きたい」「経済的に余裕がほしい」と考える日本のシングルたち。先進国でも異例とされる日本の恋愛無用社会をどう感じるか、米ニューヨークで、ニューヨーカーに聞いてみました。

PR婚活あるある編集部からのおすすめ
バナー
選ばれる3つの理由とは?
No.1
独自の「婚活PDCA」で、高い確実性を実現
No.2
成婚率No.1だから出来る充実のサポート
No.3
出会いの幅が広い

ニューヨーカーの意見

ニューヨークは世界の大都会。もともと住んでいる人より、キャリアアップを目指してやって来た人々がほとんどです。それゆえ、出身国、文化、宗教、環境も異なり、バラエティーに富んだ回答になりました。

「男性は金髪や軽い女の子と遊んで、賢い女性と結婚するのが一般的。ちょっとずるいと思わない?都市部は結婚が遅く、キャリアのために結婚したがらない人も多い。ただし、心が安らぐ恋人は必要。」
(30代 女性 カナダ人 未婚)


「アメリカでは田舎は早く結婚するが、都市部は遅い。ただし、皆交際相手がいるまたは交際はしたい。相手が病気になった時も、婚姻関係がないと病院で認められない(家族以外は付き添い不能)し、 相手にもしものことがあった時の保険を受け取るためにも、結婚はしたい。」
(20代 男性 韓国系アメリカ人 未婚)


「子供が欲しくないので、結婚願望がない。特に決まったパートナーを必要としない。二人きりで遊んだり話したり時間を過ごす相手とは性体験もなく交際相手かと聞かれると違うけど、この関係で満たされている。今の世代は情報が溢れているので、色々な趣味に手を出せるし、住みたい場所(海外)、好きな生き方が選べる時代。恋愛がなくても楽しく過ごしていける。どんな恋愛にも結婚にもお互いのメリットが絡むと思う。“生活を安定したい” “子供が欲しい” など、目に見えるメリットでダイレクトに結婚制度を取るのが、いきなり結婚では。」
(20代 女性 日本人 未婚)


「日本はお見合いシステムがあった国だから、仲人がいないだけで同じことでは。“恋愛結婚は感情のピークで結婚、お見合い結婚は結婚してから恋愛が始まり長保ちする”と常々言っていたおじいちゃんの遺言は、お見合い結婚すること。(実際に語ってくれた本人は、恋愛結婚)」
(40代 女性 日本人 既婚)


「韓国では年々未婚率が増加している。理由は国内経済が良くないため、金銭面で不安がある。また、若い世代は責任を持ちたくないという人が多い。韓国でも日本のように親の決めた人と結婚するシステムはあるわよ。」
(40代 女性 韓国人 既婚)



キャリア優先のニューヨーカーは、結婚が遅くなりがちで、30代後半や40代で子供を持つ人も多い傾向にあります。しかしながら日本と違って、子供はアダプション(養子縁組、血の繋がらない子供を引き取り育てる)をする場合も多く、子供のためや落ち着きたいからという理由で「いきなり」結婚を選択するという発想の人にはなかなか巡り会えませんでした。


さらにインタビューを続けていくと、話題は広がり、“いきなり結婚”から“日本人のシングル率”の話しに…。

じつは、日本人独身者の半数以上は恋人がいない(国立社会保障・人口問題研究所 調べ)ということをご存知でしたか?

9月に発表された国立社会保障・人口問題研究所の2015年調査で、独身男性の約7割(69.8%)、女性の約6割(59.1%)に交際相手がおらず、このうち男女とも約3割は「交際を望んでいない」と回答したそうです。さらには、独身男女の4割(男性42%、女性44.2%)に性経験がなく、30~34歳の男性の25.6%、女性の31.3%が未経験であることが明らかになったそうです。
これについては、ニューヨーカーから思わぬ反応が。

「過半数以上交際相手がいない、シングルの40%がヴァージンって本当?驚きね。アメリカはローティーンのうち経験する人もいるけど、平均年齢は17歳かしら。」
(30代 女性 アメリカ人 未婚)


「モロッコでは、宗教(イスラム教)上、女性は結婚前に男性と関係を持つことはありえない。」
(20代 女性 モロッコ人 未婚)

結婚に対しては慎重なニューヨーカー

ニューヨーカーはどう感じている?日本の「いきなり結婚族」

文化や宗教観が異なる民族が集まるニューヨークだけに他国の文化を尊重しており、「いきなり結婚」について否定的な意見は聞かれませんでした。ただ、寂しがり屋のニューヨーカーは、神経の擦り減る厳しいニューヨーク生活で、心が安らぐ「愛する人」を求めているロマンティックな人が多いように思います。友人、知人に恋人の紹介を頼む、ネットのマッチメーカー(恋人紹介業)を利用する人も多いようです。

同性同士のカップルが、愛を確かなものにするためにどうしても結婚したいというように、アメリカ人にとっては結婚はかなりの決心がないと出来ない人生のイベント。デートをしていても、コミットメント(他の人とデートしない、あなただけ)がなければ、ボーイフレンド、ガールフレンド(恋人同士)ではありません。日本人よりも慎重なのです。

[参照]国立社会保障・人口問題研究所 未婚男女(18歳以上35歳未満中心)に調査集計分析 

Photo by shutterstock

SNSでシェアする

青山 沙羅

NYC在住フリーランスのライター。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。 あなたに贈りたい言葉は、「愛なくして、人生は輝かない 」。生まれて来た時も死ぬ時もひとり。生きている間は愛し愛されたいもの 。