日本で話題の“いきなり結婚族”をメキシコ人はどう感じるのか?【メキシコ小料理屋ママのよもやま話】
愛も結婚もいろいろあるんです
HOLA! メキシコより、あけましておめでとうございます。メキシコシティの下町の片隅で、ひっそりと食堂『まぼろし』を営むママの、メヒ山メヒ子です。
今日は、日本で注目の「いきなり結婚」=契約結婚について考えたいと思います。
この「いきなり結婚」に関しては、以前にNHKの番組でも取り上げられて話題となりましたね。
そもそも結婚って美化されがちですが、打算的な部分も結構あるものだと思うんですよね。だから、「いきなり結婚」っていうのもアリなのかなとは思います。
目次
「いきなり結婚」について、メキシコの人々に聞いてみた
さて、この日本の社会現象について、私の周囲にいる人々は、どう見ているのでしょうか?
(Eさん 34歳・女性 彼氏との交際期間は7年)
相手の存在云々よりも、とにかく、自分の子どもが欲しい。だから早く結婚したい…っていう女性がいることに関しては、
(Vさん 38歳・女性 遠距離恋愛中の彼氏との交際は2年)
(Sさん 男性 既婚11年目)
結婚にはこだわらないカップルが多い
ラブラブだったら、あえて結婚しなくてもいいんじゃない?という考え方
私の周りを見回すと、結婚しているカップル(子どもがいても、あえて結婚はしていないカップルも多い。認知はする)は、ほんの一握りだし、夫の一家の半数以上はシングルマザーで、結婚すらしていません。つまり、結婚という形式には、こだわらないタイプの人が多いのです。ロマンチックな理由から、結婚に至っている人に関しては皆無(ただ、運命だと信じて結婚し、別れる人もたくさんいます。熱しやすく冷めやすい傾向)!
どうやら恋愛よりも、結婚の方がめんどくさいと考えているようなのです。
メキシコの多くの人々は恋愛に積極的で、失敗してもめげず、チャンスは決して逃しません。また、恋愛から結婚へやたら持って行こうとするのは、打算的な証だと思われる傾向にあります。
日本の「いきなり結婚」に関しては、個人の生きかたに介入しない人たちがほとんどなので、否定も肯定もしない感じですね。
最近も、うちのメキシコ人の夫の姪っ子が、付き合って間もない彼氏との間に子どもを授かってしまい、別の意味で、「いきなり結婚」という例も結構あるんですが。そう考えると、日本の「いきなり結婚族」って、めんどくさいと言いながらも、結構考えぬいて動いてるんだなあと感心します。
メキシコでは、「行きあたりバッタリ」というと聞こえは悪いですが、流れに身を任せて、そこで得た結果を受け容れるという感じなのでしょうね。
あ、補足ですが、契約結婚を題材としたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で社会現象となった“恋愛ダンス”については、「なにこれ、バイナップルアッポーペンみたいなの?」と言う人が多いです。ちなみに、ピコ太郎は、こちらでも大人気です!
[参照]NHK、TBS
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