幹だけの木に花は咲かないし、実もならない【30代からの恋のかさねかた、愛のはぐくみかた】
20代とは違う30代の恋。結婚するか否かの分岐ともなる年代であることから、未婚の30代にとって恋に迷いはつきものです。この連載では、婚活のプロフェッショナルから聞いた、恋愛・結婚についてのヒントをお伝え。恋する気持ちに寄り添い、ポジティブな気持ちで毎日を過ごすコツをお届けしていきます。
幹だけの木は見たことありますか? ごくまれに、幹だけの木や、幹から直接花が咲く木もあるようですが、基本的には枝なくして葉はつかず、花咲かずして実はつきません。同じように、婚活も、一気に結婚へは届きません。時間は必要なものなのです。
今回は、婚活にあせる人に役立つ、人を木に例えたお話です。
目次
木をイメージしてみましょう
木の成長について、改めて思い浮かべてみましょう。幹から枝がでて、枝から小枝へと手(枝)を広げます。小枝の先には葉がしげっていきます。
日が当たる葉もあれば、日陰となる葉もあり、あえて葉を落として身を守ることも。
根はしっかりと養分を吸い、幹から遠い枝先までゆっくりとパワーを送り込みます。それぞれが本来の仕事をするように。
やがて花が咲き、実を結びます。
そう、幹から直接花は咲きません。実も結ばないのです。
それぞれの意味は?
幹は自分です。
枝や葉は、経験や発見をして何かを感じるごとに広がります。たくさん経験すればたくさんの枝が、深く経験すれば太く長い枝が、幅広く経験すれば枝から小枝にどんどんと広がっていきます。
枝や葉が広がっていかないと、花も咲かないし、実もつきません。花が咲いたり実を結んだりすることは、成長や幸せの証なのです。
花と実は人を惹きつける
花や実は、目で、香りで、人を惹きつけます。同じように、たくさんのことを感じ、経験してきた人は、人を惹きつける雰囲気をまとっています。そして果実を味わうとおいしいと感じるように、その人と共に過ごす時間は甘く味わい深いものとなるでしょう。
深く根をはれば、少しくらい雨が降らなくても簡単に枯れたりしません。広くたくさん葉をしげらせば、それだけ多くの日光の恵みを受けることができます。
だから経験豊富な人は、恋愛においても人生においてもタフなんですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。幹はあなた。枝や葉は、経験や発見。花や実は成長や幸せの証です。婚活も「何が特別大事」というものではなく、いつか花開き、実を結ぶことを心に描きながら努力をすることがなにより大切なのです。
坂西祥江さん(婚活支援サービス パートナーエージェント/コンシェルジュ)
ときに厳しい言葉をかけることもあるのは、相手の幸せを心から願っているからこそ。「婚活の楽しみ方」を伝えるスペシャリストであるコンシェルジュからのアドバイスは、目から鱗の連続です。
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