遠距離恋愛からの結婚で仕事はどうなる?結婚後のキャリアについて考える - 婚活あるある

遠距離恋愛からの結婚で仕事はどうなる?結婚後のキャリアについて考える

遠距離恋愛を経て、いよいよ結婚…。とてもうれしいけれど、結婚したらどこで生活するの?もし自分が住んでいる場所から離れて彼の拠点に転居することになったら、今の仕事は辞めないといけないの…?など、いろいろと考えなければならないことが出てきます。

特にやりがいのある仕事に就いている人は、仕事を手放して彼の拠点に身を移すことに不安を感じるのではないでしょうか。本記事では、遠距離恋愛から結婚するにあたっての、結婚後のキャリアについて考えてみたいと思います。

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遠距離恋愛からの結婚はどちらかが引っ越す可能性が高い

遠距離恋愛を経て結婚する場合、男女のどちらか、もしくは両方が引っ越して一緒に暮らすことになります。多くの場合は、2人とも転居するよりも、どちらか一方がお相手の拠点に転居するようです。

もちろん遠距離恋愛でなくても、結婚を機に新生活が始まるわけですから、ほぼすべてのカップルの間で引っ越しはあります。近距離の場合は、まれにどちらかの自宅に引っ越して新生活を始めるケースがありますが、それはまれでしょう。

男性が住んでいる場所に女性が引っ越すケース

遠距離恋愛の多くが、男性の拠点に女性が引っ越すケースです。100%というわけではありませんが、遠距離恋愛が始まるときは、男性側が転勤で引っ越しすることが多いと思われます。

遠距離恋愛を育む中で、2人の愛が深まり、結婚を考えるようになったときに、男性側の拠点にきてほしいという形でプロポーズを受けるケースは多いようです。遠距離恋愛からの結婚なので、この場合は女性側のライフスタイルが一気に変わることになるでしょう。

男性のキャリアを尊重して女性が引っ越すケースも多いですが、ほかにも、男性の実家で営んでいる事業を繋がなければならない場合もあります。医師や造り酒屋などの場合、別の場所で修行をしてから実家の商売に入るというパターンが多く、結婚に伴い実家に戻るという人は少なくありません。

女性が住んでいる場所に男性が引っ越すケース

女性が住んでいる場所に男性が引っ越すケースは、一般的に考えると少ないのではないかと思われます。

この場合都心に多いと思われますが、例えば女性が東京、男性が名古屋や福岡などで仕事をしていて遠距離だったとします。男性側が東京に転勤になり、女性の近くで暮らせるようになったのを機に結婚に踏み切るケースが考えられます。

もしくは、女性の実家が営んでいる事業に男性が婿入りする形で参加することになるというケースもまれにあるようです。特に女性が1人娘の場合は、跡取りとして女性の実家に入ることになるでしょう。

そのほかにはまれだと思われますが、結婚を機に男性が独立することになって、女性の住んでいるエリアに引っ越して新規事業を立ち上げるというケースもあります。今は必ずしも会社員が安定しているという時代ではないので、独立して経営者になる男性は増えているようです。

2人で新たな土地に引っ越すケース

遠距離恋愛から2人で新たな土地に引っ越すケースには、さまざまなパターンが考えられます。女性も男性も転勤や転職を検討し、結婚を機にお互いが新しい場所でキャリアを築くというケースが多いように思われます。

そのほか、日本国内で遠距離恋愛をしていたけれど、男性側が海外赴任になり、それに伴い結婚を決断したというケースです。男性の会社が変わるわけではありませんが、2人で海外に行き、新生活を始めることになります。

ただし、遠距離恋愛からの結婚で、2人で新たな土地に引っ越すケースは実にまれです。多くの場合は、どちらか一方の拠点に転居することになると思われます。

遠距離恋愛で結婚が決まったら仕事を辞めなければならない?

遠距離で恋愛から結婚に踏み切る際には、女性は仕事を辞めなければならないのでしょうか?最近は男性並みに仕事にやりがいを感じている女性は多いですし、会社員としてでなく自分で事業を運営している女性も少なくありません。

昔の女性は仕事をしていても将来的に家庭に入ることを前提としているところがありましたが、今は共働きが当たり前の時代です。

女性が男性の生活環境に合わせて仕事を辞めるケースは多い

結論からいうと、女性が男性の仕事や生活に合わせて仕事を辞めるケースのほうが多いです。この理由としては、女性のほうがさまざまな理由からライフスタイルが変わりやすいという点が挙げられます。

結婚において男女でもっとも大きく違うのは、出産をするかしないか、という点です。子どもをつくることが前提の場合、現代でも育児は女性が中心となるケースがほとんど。産休育休をとって仕事復帰する人も多いですが、その間の収入などを考えると、やはり男性側が収入の基盤を整えておく必要があります。

もちろん、男性でも育休を取得して育児に協力してくれるケースはありますが、今はまだ一般的とはいえません。産後さまざまな事情で仕事を続けられなくなってしまう可能性も考えると、やはり男性の生活環境に女性が合わせることが現実的だと考えるのはうなずけます。

そのほか、男性と女性の収入を考えて、男性のほうが収入が安定していた場合、その収入をなくしてまで女性のキャリアを尊重することは考えにくいです。

仕事を辞めずに済む方法はある?

遠距離恋愛の結婚で、必ずしも女性が専業主婦になるというわけではないので、結婚後も新しい拠点で仕事を続けることは可能です。ただし、遠方に引っ越すことを余儀なくされた場合には、大半は今の仕事を辞めて引っ越すことになると思われます。

仕事を辞めずに済む方法としては、事業所が全国にある企業も少なくないので、転勤願いを出して新拠点にある事業所で働くという選択肢があります。もともとフリーランスで活動していた人は、現在の仕事の状況を大きく変えることなく、転居後も仕事を継続できるかもしれません。

ただし、支社や事業所がない場合や、希望通りに転勤できなかった場合などは、結婚で遠方に転居をするのであれば今の仕事(会社)は辞めざるを得なくなってしまうでしょう。

別居婚を選択する人はいるの?

お互いがどうしても辞めたくない仕事があり、どちらかがお相手の拠点に引っ越さなければならない場合、仕事を優先する上で「別居婚」を選択する人もまれにいるようです。別居婚とは、入籍をしたけれどお互いが別々の場所で暮らし、週末や休日を使ってどちらかの家に行く、という結婚のスタイルになります。

ただし、「お互いの環境を変えないためにずっと別居婚」という人は非常に少ないと思われます。どちらかの仕事の引き継ぎが終わるまで別居婚にするなど、一定期間のみ別居婚を選択するカップルがほとんどです。

別居婚自体は最近増えている結婚のスタイルだと思われます。一旦どちらかの拠点に引っ越して、その後仕事が見つからないなどの理由から別居婚となるケースはあるかもしれません。しかし最初から期間を決めない別居婚をするカップルは少ないでしょう。

仕事を辞めたあと次の仕事はどうする?

遠距離恋愛からの結婚で、それまでの仕事(会社)を辞めてしまった場合、どういった形で次の仕事に就くのでしょうか?会社を辞めても仕事ができなくなるというわけではありません。

新天地で仕事をするにはさまざまな方法があります。新天地で新たな仕事をする場合、仕事と家庭を両立できる仕事の仕方にシフトする女性が多いようです。

新しい就職先を探す

すぐに子どもをつくる予定がない女性や、これまでのキャリアに自信を持っている女性は、新しい就職先を探して正社員として再就職先を探します。もちろん再就職は簡単ではありませんが、地方都市から東京に引っ越してきた場合など、求人がそれまで住んでいたエリアよりも多くなるケースがありますので、よりやりがいのある会社に就職できる可能性もゼロではありません。

正社員でなくても、契約社員や派遣社員など、「非正規雇用でもフルタイム」という働き方の仕事を探す人もいます。例えば、夫が転勤族で今後も定期的に転勤に伴う引っ越しがあると考えられる場合は、契約期間が決まっている仕事のほうが企業側に迷惑をかけることなく働けるからです。

また、非正規雇用のほうが就職しやすいことからも、契約社員や派遣社員のしごとを探す人は多いと思われます。

パートなど家庭と両立できる仕事をする

夫の仕事が忙しく、家庭を守ることをメインにできる仕事をしたいという人も少なくありません。この場合、アルバイトやパートなど、フルタイムではなく契約した時間で働く仕事を見つけるようです。

最近は事務や経理をはじめ、クリエイターでもアルバイトやパート勤務で求人をしている企業が増えているので、フルタイムでなくてもこれまでのキャリアを活かして働くことができます。

家事を十分にこなして、夫が帰宅する頃に合わせて温かい食事を用意するなど、家のことをしっかり守りながら働くことができるのは、パート勤務の大きなメリットです。パートやアルバイト勤務から契約社員、正社員に登用されるケースもあるので、パートだから仕事がつまらない、というわけではありません。

リモートワークが可能な仕事を見つける

新型コロナウイルスの影響で、近年目まぐるしくテレワークが普及しました。自宅にいながら仕事ができるので、新型コロナウイルスやインフルエンザによる学級閉鎖があっても仕事に穴を空けることなく働けるので、助かると感じている女性は多いと思います。

通勤とテレワークの両方で運営している企業も多いですが、中にはリモートワークのみの仕事で求人を募集している会社もあります。リモートワークだけで通勤がない場合、東京に拠点がある企業でも、福岡から働くことができるなど、仕事の幅が実に広がります。

これまでのキャリアを活かしてしっかり働きたいけれど、地方に引っ越して通える距離に希望の仕事がない場合は、リモートワークを採用している会社を探してみるとよいでしょう。

遠距離恋愛から結婚することになった女性の体験談

実際に、遠距離恋愛から結婚することになった女性は、これまでの仕事を辞めたのでしょうか?辞めたのであれば、その後どのように新しい仕事を見つけたのでしょうか。

ここで、遠距離恋愛から結婚で夫の拠点に転居し、新たに仕事を見つけて働いている人の体験談をご紹介します。皆さん、さまざまな形で希望の仕事に就いているようです。

仕事を辞めて彼の拠点へと引っ越して専業主婦へ

ある女性は、現在のご主人が海外赴任になったのを機に仕事を辞め、夫婦でアメリカへと渡りました。アメリカで仕事を見つけることも考えたそうですが、赴任後早い段階で2人の子どもに恵まれたため、就職活動はせず育児に専念することに。

子どもの習い事の送迎や学校活動の手伝い、ボランティアなど、仕事はしていないけれど毎日忙しく過ごしているそうです。仕事を辞めざるを得なくなったときはかなり落ち込んだそうですが、アメリカというかなりの遠方であったこともあり、再就職をしなかったことに大きな後悔はないとのこと。

今後またご主人の仕事で日本に戻る可能性があるほか、別の国に赴任になる可能性もあるそうです。なので、今後も仕事はせずに家庭を守りながら、自分ができる範囲でいろいろなことにチャレンジしたいと考えているそうです。

仕事は辞めたがキャリアを活かして再就職

大阪と東京で遠距離恋愛をしていた女性は、結婚を機にご主人の拠点である東京へと引っ越しました。彼女は大学を卒業後一般企業に就職したそうですが、看護師になりたいと考え、社会人枠で看護学校へ入学。卒業後は看護師として総合病院に勤務していました。

転居後も看護師として培ってきたキャリアを活かし、病院に就職。子どもができるまでは正規雇用で働いていましたが、子どもができてからはクリニックでパート勤務として仕事を続けているそうです。

ご主人の仕事が忙しいため夜勤のある病院で働くことはできないそうですが、仕事は今後も辞めることなく続けていきたいとのこと。キャリアを活かしてどこでも働くことができる、もっとも代表的な例ではないかと思われます。

キャリアを捨てられなかったので結婚自体をやめた

自分でブランドを興してアパレルの仕事をしていた女性は、彼女が東京、彼が福岡で遠距離恋愛をしていました。交際は6年ほど続いており、「そろそろ…」ということで結婚の話になったそう。

しかし、やはり彼の拠点である福岡に行くことを求められました。すでに従業員を10人以上雇用して事業を運営していたので、簡単に仕事を辞めて福岡に引っ越すことはできません。かなり長い時間考えた末、最終的に仕事をとったそうです。

その後も何人かの男性とお付き合いをしましたが、結局仕事が優先になってしまうとのこと。結婚をやめたことに後悔はなく、今後も仕事にまい進していきたいとのことでした。遠距離恋愛に関係なく、「男と仕事」だったら仕事を取るタイプの女性も最近は増えているかもしれませんね。

遠距離恋愛からの結婚でお互いが納得して新生活を迎えるには


遠距離恋愛から結婚の話が出たときに、やはりどちらの拠点にどちらが引っ越すかということは大きな問題になると思われます。お互いが納得した上で新生活を迎えるためには、どのような点を意識して話を進めることがベストなのでしょうか?

まずは2人でしっかり話し合う

遠距離恋愛からの結婚には、それぞれのカップルがさまざまな状況下に置かれていると思われます。多くの場合が男性側の拠点に女性が転居することを求められると思われ、女性が特に仕事や現在の環境に思い入れがないのであれば、スムーズに結婚を進められるでしょう。

しかし、仕事をはじめ簡単に転居できない事情があるのであれば、とにかく2人で話し合うことが重要です。先の体験談のように、「アメリカに赴任することになったからついてきてほしい」という場合は、選択肢はないかもしれません。

しかし、もしかしたら男性が転勤願いを出して女性側の拠点に転居することができるかもしれないですし、彼女の仕事が落ち着き、リモートワークできるようになるまでは別居婚をするという選択肢もあります。

お互いが相手に何を求めていて、自分がどこまで譲歩できるかをよく考え、しっかり話し合って納得できる結論を出すことが何よりも重要です。

別居婚を選択する場合は将来のことも決めておく

お互いの仕事を辞めることができない、環境をすぐに変えられないという場合、別居婚を選択する人もいるかもしれません。別居婚を選択する場合は、将来のことをきちんと決めておくことが重要です。

100%とはいえませんが、期間を決めない別居婚で、10年、20年とうまくやっていくことは難しいと思われます。子作りはどうするのか、出産後の育児はどうやって分担するのかなど、別居婚ではクリアしにくい課題がたくさんあります。

「これが私たちの形」と考えるのは決して悪いことではありません。しかしやはり、現実的に長期間別居婚を続けることが可能であるのかを検討した上で、期限を設ける、ライフスタイルが変わったときのことを決めておくなど、将来のことを踏まえて話し合いましょう。

後悔しない選択をする

遠距離恋愛から結婚に踏み切る場合、どちらかの生活が大きく変わります。逆に、別居婚を選択してお互いの生活が変わらないとしても、いわゆる絵に描いたような結婚生活を送ることはできません。

どのような結果になったとしても後悔しない選択をすることも、納得して新生活を送るための重要なポイントです。彼のことがとても好きだと、自分の気持ちや生活を捨ててでも一緒になりたいと思うかもしれません。

しかし、新天地に馴染めない可能性もありますし、うまく仕事が見つけられないこともあるでしょう。逆に、思い切って決断してよかったと思える場合もあります。万が一のことを考えても、「こうしてよかった」と思える選択をしてください。

遠距離恋愛からの結婚は2人でしっかり話し合うことが大切!

遠距離恋愛から結婚に発展する場合、現在も女性が男性の生活に合わせるケースが多いです。しかし今は女性も自立し、自分の人生をしっかり歩んでいる時代。キャリアや、これまでの努力をすべて捨てて、彼に生活を合わせることに抵抗がある人もいるでしょう。

特に遠方への転居を伴う結婚は、新しい場所での暮らしに順応できるかわからないなど、不安も多いもの。そのとき彼がきちんとサポートしてくれるのか、新しい仕事はどうするかなど、とにかく2人でしっかり話し合うことが大切です。

「結婚で仕事を辞めなければならない」というのは、実は遠距離恋愛ではなくても同じだったりします。彼が家庭を守ってほしいという希望があれば、これまでの仕事を手放さなければならない可能性も。結婚は人生を大きく変えるライフイベントのひとつなので、後悔のないようしっかり話し合い、納得のいく選択をしてください。

 

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平島 有梨(ひらしま ゆり)

美容とお風呂とお酒をこよなく愛すフリーライター&1女の母。年の功か?エステやネイルに行くたびに担当から結婚の相談を受けるようになり、いつの間にか婚活サポーターに。幸せな結婚を目指す婚活女子を多方面から応援しています。 ▼instagram:https://www.instagram.com/azulside/