【HSPと上手く付き合うコラム第二弾!】あなたは大丈夫?メンタルダウンした人に現れる「3つの兆候」
本日はもも様による【HSPと上手く付き合うコラム第二弾】を公開します!
今回のテーマは『メンタルダウンの兆候』について。是非ご笑覧ください!
もも様についてもっと知りたい方はこちらをチェック↓
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近年、SNSやニュース、書籍で「メンタルダウン」という言葉を多く目にするようになりました。コロナ禍で不安定な状況が続く中で、心身のバランスを崩される方も多くいらっしゃるでしょう。「メンタルダウン=異常」ではなく、今や誰にでも起こりうることなのです。
ですが、いざメンタルダウンすると自身はもちろんしんどいですし、周りの方々も辛いですよね。だからこそ、手遅れになる前に対処することが肝心です。そのためにはメンタルダウンの「兆し」を知っておく必要があるでしょう。
かくいう私も26歳の時、メンタルダウンをした経験者です。
そして以前、実際に起こったことや感じたことをツイートしました。
26歳でメンタルダウン。その予兆は「食事が粗末に」「お風呂に入れない」「部屋が汚くなる」だった。コンビニ弁当ばかりを食べ、お風呂に入る気力もなく。部屋が汚すぎてホテルに逃げたことも。自分が自分でなくなる感覚が、怖かった。「まだ大丈夫」は時すでに遅し。心が壊れるサイン、見逃さないで。(https://mobile.twitter.com/momo__hsp/status/1594453944402444288)
今回はこの時のリアルな話と、この経験からの学びをお伝えします。
目次
26歳でメンタルダウン。そのリアルとは?
①社会人5年目、念願のノンキャリアからキャリアへ転換
私は新卒で銀行へ一般職で入社をしました。元々「バリバリ働きたい!」という意思はそこまでなく、そこまで仕事を続ける予定もありませんでした。
ですが、意外にも「仕事が楽しい」を感じることが多く、かつ2年目では営業で社長顕彰を頂きました。それをきっかけに「もっと上を目指してみたい」と感じるように。会社の中核を担うキャリア、すなわち総合職ポジションへ挑戦することとなります。
そして運良く、社内転換試験に一発合格し、5年目で念願のキャリアへの転換を果たしました。
②異動後の環境は地獄そのもの、それでも着任3ヶ月間は何とか耐えた
総合職になると、必ず全員本社で仕事をすることとなります。
親しい人が誰もいない環境で、慣れない仕事を始めるのは正直しんどかったです。質問をしようにも、何が分からないのか分からない状態。周りはみんな忙しそうで「聞いたら悪いかな」と思ってしまい、どんどん仕事が回らなくなりました。
その中で先輩からの嫌がらせや、上司からパワハラを受けるようになります。
毎日浴びる罵声。「こんなこともできないのか」「生きてて恥ずかしくないのか」「生きることを諦めろ」もちろん、私の出来が悪かったことも起因しています。それは分かっていたものの、当時の自分にはナイフのように、言葉の1つ1つがグサグサと心に刺さってきました。
人間関係がうまくいかない中で、毎日のように残業、終電帰り。終電に間に合わず、社内で夜を明かしたことも、数え切れないほどありましたね。
ですが、最初の3ヶ月間「これは大したことではない、自分は絶対に大丈夫」と言い聞かせていました。
③4ヶ月目から異変を感じるように
ある夏の日のことです。いつものように食事をしようと、コンビニ弁当を買いました。
元々コンビニの食事を好む方ではなかったのですが、当時はあまりにも多忙で、食事まで気が回らない自分がいたことを強く覚えています。
買ったのはナポリタン。フタを開けて、まずはパスタ1本を口にしようとするのですが、喉を通りません。「あれ?おかしいな」再度口に運ぶものの、身体が全く受け付けない状態でした。その後何度も試みるも、全く上手くいかず、結局そのお弁当は全て捨てることとなりました。
そしてその夜も何も食べられず、その次の日も固形物が食べられず、、、
ゼリーや液体で過ごす日々が3ヶ月ほど続きました。結果、約20kg減量。でもその時は、自分の異常さに気づけなかったですね。
④6ヶ月目でついにメンタルダウン、人生がボロボロに壊れた
そしてついに6ヶ月目、朝に会社へ行こうとするも、身体が全く動かなくなりました。
その日は一回お休みを頂き、静養。全く回復はしなかったものの、大量に溜まった仕事を片付けないと、その一心で翌日はとりあえず会社に向かいます。しかし、電車の中で吐き気を催し救護室に運ばれる始末。その翌日も、翌々日も、そんなことが続きました。
何とか会社に行けても、席で仕事をしていると、腹痛と吐き気で何度もお手洗いに行く日々。それを見た上司からは「サボるな」とまた叱られ、どんどん気持ちが落ちていくことを感じました。
家に帰っても何もする気は起きず、体調も常に最悪で「自分なんて生きてる意味あるのだろうか」毎日、毎日、そう思っていました。
⑤1年後に退職を決意「心を休める環境へ」の一心
何度も病院に通うも、内科的な正式病名はハッキリせず、それを見た上司から更に「やっぱりサボりじゃないか」と詰められます。そう言われれば言われるほど「あ、自分ってダメなんだな」と思っていましたね。
その後、心療内科へ行き、自律神経を失調している可能性が高いと言われ「自律神経失調症」の診断を受けた時は、とてもホッとしました。そして、今まで頑張りすぎた自分を取り戻さないと、その一心で転職を決意します。
もちろん迷いはありました。4年間憧れ、追いかけ続けてきたキャリアへの道。きっと今我慢して、頑張れば道が拓けるのかもしれない。そんな想いもありました。でも「心身が整わないと、何も出来ない」そう思い、マイペースに働ける環境へ転職することとなります。
⑥乱れた自律神経の回復には約6年を費やした
26歳の時にメンタルダウンをし、自律神経も失調しましたが、その回復には思いの外時間がかかりました。総じて約6年。あらゆる方法を試すものの、なかなか上手くいかない日々が続きました。
最終的には自分に合う専門院を見つけ、そこで治療を受けることで少しずつ回復していきます。その他、心地よい環境に身を置いたり、食事・運動・睡眠を整えたり。基本的なことを徹底することで、今では自律神経失調の症状はほとんどなくなりました。
「メンタルダウン」を防ぐには、どうしたら良いか?
メンタルダウンは、本当に辛いです。「まさか自分が」と思いましたし、いつ回復するかも定かではないので、終わりのない迷路を辿っているような感覚すらしました。
では、そんな恐ろしいメンタルダウンを防ぐには、どうしたら良いのでしょうか。
私が自身の経験から感じる予兆は以下3つです。この中で1つでも該当したら、黄色信号だと思って良いでしょう。早めに対処することが肝心です。
①食事が粗末になっている
先述しましたが、食事が粗末になっているのは要注意です。
人間の三大欲求の1つである食欲。本来それは楽しむべきものであるのに、楽しむことができず「とりあえず何でもいいや」と、身体に悪いものを食べている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まさに私がそのタイプでしたが、食事が乱れれば乱れるほど、栄養が回らなくなり思考力も低下。ネガティブな考えに陥り「全てどうでもいいや」につながっていたな、と強く感じます。
②お風呂に入れなくなった
うつ病の症状でもよく挙げられていますが、これも危険信号です。
心と身体を休め、次の日の活力剤にもなる入浴。なのにお風呂場へ行くことすら億劫になり、汚れた身体を感じつつも「今日も無理だった」と落ち込む毎日。
お風呂という存在がどんどん遠くなり、人間としての尊厳を失ったのでは?と感じる方も少なからずいらっしゃると思います。
「お風呂が無理」そんな方はすぐに心の不調を疑ってください。
③部屋が汚くなっている
「心の乱れは部屋に出る」とも言われますが、まさに私もそうでした。
部屋が汚すぎて、ホテルに逃げ込んだこともありましたし、カラオケで寝泊まりしたこともありました。でも一向に片付ける気力も出ず、たまに部屋に帰って寝るも、睡眠を取った感覚がしないことを強く覚えています。
片付けられず、ゴミ屋敷になっている方、いらっしゃいませんか?
きっとそれは心の乱れが部屋に出ている証拠。そんなご自身を責めず「あ、辛いんだ」と認識し、今の状態を受け止めてあげてくださいね。
メンタルダウンを未然に防いで、心身ともに健康に!
今回は私のリアルなメンタルダウン体験談と、その予兆3選をご紹介しました。
私はずっと「自分は心が強いから大丈夫」と思っていました。ですが、その自信はあっけなく破れ、メンタルダウン・自律神経失調症を経験することとなります。約6年間、本当に辛く苦しかったので「自分みたいな経験を他の方にしてほしくない」と思い、本記事を作成させていただきました。
メンタルダウンは誰にでも起こるもの。だからこそ未然に防いで、自分を大切に守って行ける方が1人でも多く増えますように。