「生涯添い遂げる結婚」に必要な覚悟とは?ぶつかる壁や対処方法も解説
結婚は、本来生涯添い遂げるもの。けれど最近は、愛を誓い合って結婚をしても離婚してしまう人が増えています。だからこそ、男女ともに「結婚する覚悟ができない…」と感じている人も多いのではないかと思われます。
そもそも、結婚には覚悟が必要なのでしょうか?本記事では、結婚に必要な覚悟と、ぶつかりやすい壁やその対処方法について解説します。
目次
男女ともに結婚には「覚悟」が必要?
結婚の覚悟…というと、辛いことに身を投げるように聞こえてしまいますね。けれど、結婚は大きな希望を持って臨むもの。ただ、覚悟が必要か否かで考えたら、必要だといえます。
「結婚の覚悟」はどんなものなのでしょうか?
「結婚の覚悟」とは?
結婚の覚悟には、男女を問わずいろいろな考え方があります。多くの人は、「結婚によってリスクやデメリットが生じることを覚悟しておく」という認識を持っているようです。確かに、独身時代のような自由な生活はできなくなるので、そういった面の覚悟は必要です。
ほかにも、「一生この人と添い遂げる」覚悟、「何があっても離婚をしない」という覚悟など、結婚自体に覚悟をするという考え方もあります。ただ、結婚するときに皆がそこまで覚悟しているかというと、決してそうではないでしょう。
一緒にいる中で覚悟ができることもある
例えばお見合い結婚など、出会いから結婚までの時間が短かった人は、覚悟ができないまま結婚式や入籍を迎えるケースも少なくありません。けれど、一緒に生活をしていて、その人の素晴らしい人柄に触れたときや、尊敬できる一面に振れたとき、「この人と一生添い遂げよう」という覚悟が決まることがあります。
ほかにも、結婚生活がある程度長くなってきたときにこれまでの時間を振り返って、「やっぱり自分にはこの人しかいない」と覚悟が決まることもあるでしょう。「添い遂げる」ことに覚悟を決める場合、結婚生活の中で覚悟ができるケースは多いと思われます。
覚悟ができると意識も変わる
どのような覚悟であっても、結婚に対する覚悟ができると結婚生活に対する意識が変わってきます。今まではすごく大きなケンカや言い合いをしたときに、「もう一緒にいられない」「合わないから離婚したい」と思っていたとします。けれど、結婚への覚悟ができると、離婚ではなく別の形で解決策を見つけようと考えることができるのです。
赤の他人が家族になるのですから、気持ちのすれ違いやいさかいは避けられません。こうした考え方にシフトできることは、結婚生活を添い遂げる上でとても大切なのではないでしょうか。
結婚するときに必要な覚悟とは?
結婚への覚悟にはいろいろな考え方があり、いずれにせよ覚悟は必要であることがわかりました。では次に、結婚するときにどんな覚悟が必要であるかを、ここで考えてみたいと思います。
ライフスタイルが大きく変わる
結婚して家庭をもつことにより、生活のさまざまな面に変化があります。新居を持った場合、男性は通勤時間がこれまでよりも長くなる可能性がありますし、一家の大黒柱として家族を養っていかなければならない人も多いです。
女性の場合は家事と両立するために、フルタイムでの仕事が難しくなって、仕事を辞めて家庭に入る人も少なくありません。特に女性は出産と育児が大きく関わってくるので、ライフスタイルがガラリと変わります。
自分中心の生活はできない
夫婦としても、子どもが生まれたら親子としても、家庭を中心とした生活になるため自分中心の生活はできないと考えたほうがよいでしょう。
独身時代は、昼に起きてゆっくりカフェでブランチをしてから1人で映画鑑賞…という生活を楽しんでいたけれど、結婚後は家庭サービスや家事、育児など、男女ともに家族のために時間を使うことが当然のようになっていきます。
結婚は家族同士も結びつける
結婚したら、配偶者の親族とも家族としての付き合いをすることになります。それだけでなく、お互いの親や兄妹も親族としての付き合いをすることになりますので、その間の立場として双方の親族が円満なお付き合いができるような気遣いが必要です。
義父母との付き合いも大変ですが、お互いの親族間が仲良くできるように配慮するのも神経を使うと思います。
生涯添い遂げられる男女の特長
昔と比べると離婚率は高くなっているといわれていますが、その中でも結婚して生涯1人の相手と添い遂げる夫婦(男女)もたくさんいます。
こうした人たちは、結婚にどんな価値観で臨んでいるのでしょうか?
「離婚」を一切考えない
離婚をしない人たちで多いと思われるのが、「離婚」ということ自体を考えていないということです。「うまくいかないから離婚」「価値観が違うから離婚」という発想自体がないから、生涯を添い遂げることができるのではないかと思われます。
それは、結婚したら絶対に離婚をしないという覚悟を持って臨んでいるからかもしれませんし、もともと離婚という発送をもたない人だからかもしれません。なぜ離婚を考えないのか?という点はその人によってさまざまですが、とにかく離婚が頭にないという点が共通しています。
何事も前向きにとらえることができる
結婚生活の中では、不愉快に感じたり悲しくなってしまうことがあります。それが続くと、結婚生活に希望を見いだせなくなり、離婚が頭をよぎってしまうでしょう。けれど、何事も前向きにとらえることができる人は、そんな辛いことも上手にスルーできています。
妻もしくは夫の機嫌が悪くても、「そんな日もあるよね」と少し外へ散歩に出て距離をおいたり、上手に気分転換できるようです。また生活の中で、できる範囲の趣味や楽しみを見つけて、そこで気持ちをリセットするなど、嫌なことを溜め込まないスキルをもっています。
相手に尊敬や愛の気持ちを持ち続けている
恋愛も同様ですが、相手に普遍的な愛や尊敬の気持ちを持っている人は、離婚を思い浮かべることが少ないようです。
自分よりも優れた何かを持っているところを尊敬していたり、「いろいろあるけど憎めない」という気持ちを持っていると、嫌なことがあっても離婚という発想に至りません。
結婚後にぶつかりやすい壁とその対処法
「この人しかいない」と思って結婚しても、いざ結婚生活が始まると相手のちょっとしたことにイライラしてしまうもの。ちょっとどころか、お互い譲れなくて激しくぶつかってしまうこともあるでしょう。
以下に、結婚後にぶつかりやすい壁とその対処方法を一部解説します。
生活スタイルの違い
生活スタイルの違いは最初こそ許容できますが、少しずつフラストレーションが溜まっていき、最終的にドカンと爆発してしまいがちな要素のひとつです。
例えば、家事は女性が大半を担うケースが多い中、男性が立ってトイレを済ませることにストレスを感じる人は少なくありません。あとは、寝る前にキッチンをきれいにリセットしておいたのに、起きたら夫が夜中に何か作って食べていて、調理器具や食器がそのままになっているとイライラしてしまいますよね。
顔を洗うときに洗面所が水浸しになっている、ゴミをきちんと分別しない、いびきがうるさい、お風呂が長いなど、本当にちょっとしたことでも重なると我慢ができなくなってしまうものです。
こうした生活スタイルの違いは、都度話し合いをして妥協点を見つけることがベストな対処法です。トイレを座って済ませてもらう、できない場合はトイレ掃除を担当してもらうなど、落としどころを見つけましょう。お互いがフルタイムで働いている場合は、家事をきちんと分担することをおすすめします。
自分中心に生活できないストレス
今まで1人暮らしをしていた人は、家にいる時間すべて自分の思うままに生活できていたはず。そこから自分の家族とまた同居するのもストレスが溜まるのに、新しい家族となった配偶者との暮らしでストレスを感じないはずはありません。
トイレに入りたいのになかなか出てくれない、お腹が空いているけれど、配偶者が帰ってくるまで待っていないといけない、たまには休日を1人でゆっくり過ごしたいけれど配偶者がいてくつろげない…結婚生活が始まって少ししたころに感じやすいストレスです。
自分中心の生活ができなくなっても、さらに時間が経つと意外と慣れてくるものですが、どうしてもイライラしてしまうときは、少し1人の時間を作るのもよいと思われます。休みの日に1人で映画を観たりカフェでお茶をするだけでもリフレッシュになるものです。
相手への愛情を感じられない
結婚生活が長くなってくると、妻や夫がいてくれることが当たり前になって、今までのようなときめきや愛情を感じられなくなってきます。家族になったのである意味当然ではありますが、それが結婚生活をマイナスに運ぶこともあるので注意が必要です。
相手にときめきを感じられなくなったときは、まず自分が相手にときめいてもらえる努力をしているか振り返ってみましょう。その上で、たまには独身時代に楽しんでいたようなデートに出かけてみたり、相手にときめいていた頃を思い出して、ときめきを蘇らせるのです。
結婚生活を円満に続ける秘訣
配偶者と生涯添い遂げるためには、やはりそれなりの努力が必要です。毎日気を使う必要はなくても、前向きに結婚生活に臨む姿勢も大切。
ここで、結婚生活を円満に続けるポイントについて考えてみましょう。
初心忘るべからず
付き合い始めたころのときめきや、「この人と結婚しよう」と思ったきっかけ、決め手を忘れずにいることは大切です。
何10年と結婚生活を続けている人の中には、出会ったきっかけや結婚の決め手を鮮明に覚えている人が多く、「結婚生活を続ける秘訣はこれなのか」と思わされます。
結婚に限らず、恋愛や仕事などにおいても、初心を忘れないことは大切ですよね。前向きに考えられないときは、前向きだった頃の気持ちを思い出してみてください。
相手のよいところを見るように努める
相手の悪いところばかり見ていたら、愛が冷めていくのは当然です。それよりも、よいところや楽しいところに目をやって、前向きに結婚生活を楽しむほうが穏やかに暮らせます。
生活する中で、相手にイライラしてしまうことは避けられません。イライラしてしまう気持ちは素直に受け入れて、その上で「考えても仕方ないから放っておこう」と前向きにスルーしてしまいましょう。
そして、「今日はイライラするけど、先週は洗い物もしてくれたし、ゴミも出してくれたな」と、相手のよいところを思い出してみます。
相手のいいところを思い出すことができれば、ちょっとしたことならひと晩立つと「まあいいか」と思えるもの。自分だけでなく、お互いが上手にイライラをスルーできると、結婚生活が円滑に回りそうですね。
自分だけの時間や楽しみを見つける
独身時代も、仕事や恋愛で嫌なことがあったときに、自分なりのリフレッシュ方法で気晴らしをしていたはず。結婚生活も同じように、イライラしたら自分なりの気分転換で気持ちをリセットすることはとてもおすすめです。
ただ、既婚者になると、気分転換方法に限界が出てきます。独身時代は、ふとしたときに1泊の温泉旅行に行くことができたけれど、結婚をしたらそう頻繁に家を空けることはできないかもしれません。
結婚後は、今の生活の中で楽しめるリフレッシュ方法を見つけることがとても大切です。ジムに通って汗を流したり、家族が寝静まった後にNetflixで韓流ドラマを楽しむなど、結婚生活に支障が出ないストレス解消方法を見つけてください。
気負い過ぎるのもNG!心のバランスを保ちながら結婚生活を楽しんで
自分の一生を大きく左右する結婚には、それなりの覚悟が必要です。とはいえ、結婚は勢いも大切といわれますし、必ずしも大きな覚悟を持って臨まなければいけないということはありません。
考えすぎて気負いしてしまい、結婚生活を前向きに楽しめなくなってしまっては本末転倒です。
結婚生活の中で、嫌だと感じたりイライラしてしまうことは誰にでもあります。大きく捉えすぎずに、自分の中で心のバランスを取りながら毎日を楽しむことが、結果的に生涯を1人の人と添い遂げることにつながるのではないでしょうか。
これから結婚を控えている人も、今結婚生活につまずいてしまっている人も、一旦楽しいことで気持ちをリセットして、また結婚や生活を前向きに考えてみましょう。きっと違った景色が見えてきますよ!