痩せなきゃ光線に回し蹴り!ルッキズムを消しとばせ
痩せなきゃ。
私は危機感に迫られていました。
結婚写真で着られるドレスが、どれも9号(Mサイズ)だったからです。
目次
結婚写真でわかったボディポジティブのウソ
「ボディポジティブ」という言葉が、日本でも広まってきました。
自分の体型をポジティブにとらえて、世間の「痩せろ!」光線をスルーするのが素晴らしいという思想です。
痩せていても、太っていても自分をありのままで受け入れる。
ボディポジティブは多様性、ダイバーシティという言葉とも食い合わせがいいので、一気に広まりました。
ボディポジティブ・モデル(体型に関係なく美しさを魅せるモデル)も出てきました。
実際、私は周りの友人がふくよかでも「痩せろ」とか「みっともない」なんて思いません。
思わない、思わないのに、自分は「痩せなきゃ」と思う。
その矛盾がボディポジティブのウソであると感じます。
ボディネガティブでないとマッチングアプリは厳しい
ボディポジティブの逆、つまり「体型に厳しい社会」をあえてボディネガティブとでも呼びましょうか。
友達は私が太ろうが痩せようが、私を受け入れてくれます。
けれど世間はそうではないんです。ボディネガティブです。
たとえば、マッチングアプリでは痩せたほうがわかりやすく「いいね!」が増えます。
別に「いいね!」をしてくる男性が差別意識バリバリなわけではないでしょう。
単に彼らが「好みだ」と思う女性に「いいね!」をしていたら、ボディネガティブになっただけ。
でもその集合体=いいね!の数は、私達にハッキリと「痩せていたらモテる」ことを教えてくれます。
ボディポジティブなんてウソ。BMIは18に限りなく近い方がいい。
そういうメッセージを、いいね!の数でわかりやすく受け止めてしまうのです。
ボディポジティブの言葉だけが独り歩きしていない?
他にもボディネガティブな目線はあります。
韓流アイドルを見れば、私達がいかに「デブで、醜いか」は知ってしまうのです。
インタビューによると、彼女らは体重管理のために1日1食しか食べないのだそう。
その努力に頭が下がります。
歌って踊り、バラエティの台本を頭へ叩き込みながら、1日1食。
だから彼女たちはアイドルとして頂点に立てるのだと、納得の結果です。
ですが、その逆である姿は必然的に「醜い」のだと思い知らされてしまいます。
1日3食はおろか、完食を楽しんでいる私。
運動が嫌いだから、家で横になっている私。
「ボディポジティブ」はそこで、ポリコレな言葉でのダイエットを勧めてきます。
健康のために。長生きのために。
確かにそれはそう。
でも、明らかにTwitterやInstagramの美容アカウントでもてはやされている彼女たちは、BMI 18未満じゃないですか。
私達が最初の一歩を作っていくのだ
そして、ボディネガティブ=痩せなきゃ教のみなさんも、多様性のウソには気付いているはずなのです。
痩せたほうがモテるのは事実じゃないですか。
自分のテンションが上がるのも、食事を我慢して、運動した先にあるって、思っちゃうでしょう。
「ボディポジティブ」の言葉だけを独り歩きさせて、実際は痩せている人がモテる……。
これをウソと言わずなんと言うのでしょうか。
この世界を変えるには、まず価値観から変えねばならないのです。
私達が「美しい」の定義を変える最初の一歩になりまくるのだ
平安時代、中世の肖像画を見れば「モテ」がふくよか体型に偏っていたことがわかります。
第二次世界大戦後になるまで、日本ではおっぱいはエロの対象ではありませんでした。
こんな風に、価値観なんて、ほんの100年ですぐ変わってしまうのです。
逆に言えば、私たちが意見を持ち続けるだけで「ふくよかも痩せもモテる社会」が、すぐ来るってことです。
9号しかないウエディングドレスに絶望するのではなく
「なぜ11号、13号、15号はないんですか」と聞いてみること。
あなたのおかげで、今後、美しいドレスがサイズ豊富に見つかることでしょう。
かわいいXL、XXLの服を探し歩いて「これだ!」という服に出会うこと。
そして堂々と街を歩いて「きれいだ」という声を引き出すこと。
これが私達の革命なのです。