女性の結婚適齢期って?年齢と過ぎたときのメリット・デメリット
20代後半から30代に差し掛かると、周りがどんどん結婚をしていきますよね。結婚ラッシュを迎えると、どうしても「早く結婚しなきゃ」と焦ってしまうことでしょう。
結婚ラッシュが起こる背景には「結婚適齢期」という考え方があるのです。では、女性の結婚適齢期とはどれくらいの年齢なのでしょうか。今回は、女性の結婚適齢期に関する情報をまとめました。
さらに、結婚適齢期で結婚すること、過ぎることでのメリット・デメリットもそれぞれ見ていきます。最後には結婚適齢期で結婚を目指したい人が起こすべきアクションも紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
そもそも「結婚適齢期」とは?
そもそも結婚適齢期とはどのようなものなのでしょうか。
結婚適齢期とは、その名の通り「結婚に適した年齢」のこと。日本では、女性は16歳・男性は18歳から法律上結婚ができる年齢とされています。しかしながら、16歳や18歳は高校に通っている年齢であることから、「結婚できる年齢」ではありますが、「適齢期」とは言えません。
結婚適齢期は本当に存在する?
今回はマイナビウーマンで実施された未婚・既婚女性に対するアンケート調査を紹介します。詳細は次の通りです。
結婚に適齢期はあると思いますか?
<未婚女性>
ある(60.6%)
ない(39.4%)
(※1)有効回答件数396件
<既婚女性>
ある(53.0%)
ない(47.0%)
(※2)有効回答件数394件
(出典:マイナビウーマン|結婚適齢期っていつ?女性の本音と適齢期の見分け方)
以上のアンケート結果を見ると、未婚・既婚女性ともに結婚適齢期は存在すると思っている方が多いのが分かります。とくに未婚女性は60%以上と、かなり高い数字を誇っていました。次にあると思う理由をまとめます。
「ある」と思う理由
|出産や子育てにちょうどいい年齢がある
・「出産や子育てにおいて、若すぎると人生経験が浅く、高齢だと体力が衰えてしんどいと思うので、ちょうどいい年齢はあると思う」(未婚/27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
|周囲にいろいろ言われる
・「早すぎても遅すぎてもまわりから言われる。子どもが子どもを育てているって言葉はすごく嫌いです」(既婚/23歳/機械・精密機械/その他)
|社会的な風潮としてある
・「30前後になるとみんな結婚しはじめるので、社会的な風潮として適齢期は存在していると思う」(未婚/28歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)
(出典:マイナビウーマン|結婚適齢期っていつ?女性の本音と適齢期の見分け方)
あると思うと回答した方のなかには、周囲からの意見や社会的な風潮など、第三者が関わっているのが分かります。結婚という1つの問題が、自分だけでなく周囲の人も絡んでくるのが理解できます。
「ない」と思う理由
|結婚への意識が下がる
・「(適齢期があると)年齢を重ねるにつれて多くの人が結婚を諦め、結婚に対する意識が下がると思うから」(未婚/27歳/その他/事務系専門職)
|結婚するときが最適なとき
・「早くても遅くても、自分に合った人と結婚をするときが最適なとき。結婚したら子どもも生まなきゃいけない義務もないため」(既婚/31歳/自動車関連/その他)
|自立している女性が増えた
・「女性の働く機会が増えて、結婚しなくても自立して生きていける時代になったので」(既婚/31歳/その他)
(出典:マイナビウーマン|結婚適齢期っていつ?女性の本音と適齢期の見分け方)
次にないと思う理由をまとめました。以上の意見を見ると、適齢期に関係なくいい人を見つけるのが大切、自立する女性が増えたなど、周りに流されたり影響されたりしないという意見も多くあります。
未婚・既婚での結婚適齢期への考え方
マイナビウーマンが実施したアンケートを見ると、未婚と既婚では結婚適齢期に対し若干の考え方の違いがあるのが分かります。詳細は次の通りです。
Q.女性の結婚適齢期はいつだと思いますか?
<未婚女性>
第1位 28歳(19.2%)
第2位 27歳(14.4%)
第3位 30歳(12.1%)
第4位 25歳(10.9%)
第5位 26歳(7.1%)
(※1)有効回答数396件。単数回答式、6位以下省略・その他除く
(出典:マイナビウーマン|結婚適齢期っていつ?女性の本音と適齢期の見分け方)
以上のアンケート結果を見ると、28歳と回答した方が全体のおよそ20%程度であるのが分かります。第2位よりも5%ほどの差があり、多くの人が28歳と考えているのが理解できました。
<既婚女性>
第1位 25歳(16.0%)
第2位 30歳(15.2%)
第3位 28歳(14.7%)
第4位 27歳(14.0%)
第5位 26歳(10.7%)
(※2)有効回答数394件。単数回答式、6位以下省略・その他除く
(出典:マイナビウーマン|結婚適齢期っていつ?女性の本音と適齢期の見分け方)
以上のアンケート結果を見ると、既婚女性の多くは25歳と回答しています。未婚女性よりも3歳も若い年齢を結婚適齢期と考えている人が多く、多少のずれがあるのが分かりました。
女性の結婚適齢期はいつ?
女性の結婚適齢期はいつに当たるのか。初婚年齢の平均を知ることで、結婚適齢期が見えてきます。
厚生労働省の「平成 30 年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、女性の初婚年齢は、平成7年で26.3歳、平成17年で28.0歳、平成30年は29.4歳と年々上昇傾向にあることがわかります。
背景には、女性の社会進出が進んでいることがひとつとしてあるといえるでしょう。
参考:平成 30 年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況
女性と男性の結婚適齢期の違いとは
結婚適齢期は、男女で若干の違いが存在します。今回は、男性の初婚年齢や女性と男性の結婚適齢期の違いをまとめました。
男性の結婚適齢期とは
【表10-1】夫妻の平均初婚年齢の年次推移
夫(歳) | 妻(歳) | |
平成7年 | 28.5歳 | 26.3歳 |
平成17年 | 29.8歳 | 28.0歳 |
平成26年 | 31.1歳 | 29.4歳 |
平成27年 | 31.1歳 | 29.4歳 |
平成28年 | 31.1歳 | 29.4歳 |
平成29年 | 31.1歳 | 29.4歳 |
平成30年 | 31.1歳 | 29.4歳 |
参照リンク:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/kekka30-190626.pdf
厚生労働省が発表した「平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、男性の初婚年齢は平成7年が28.5歳、平成17年が29.8歳、平成30年が31.1歳でした。女性の初婚年齢と同様、年々上昇傾向にあります。
ただ、男性の初婚年齢は女性の調査結果よりも高いです。男性と女性の初婚年齢の差は平成7年は2.2歳、平成17年が1.8歳、平成30年が1.7歳でした。男性と女性では、初婚年齢の差に1〜2歳ほどの年の差があるのが分かります。
男性の方が女性よりも年齢が上であるのには、社会的・経済的な理由が考えられるでしょう。仕事の安定や出世など、社会的な成功・結果を出すことに力を注いでいると予想されます。
女性視点だけでなく、男性の状況理解も必要
結婚は、2人が合意の上でするもの。結婚適齢期で結婚を急ぎたいという女性側の気持ちも理解できますが、男性側の状況を理解してあげるのも必要です。
男性側に想いを伝えて無理に結婚をしようとしても、マイナスな感情を持たせてしまう可能性があります。焦る気持ちはぐっと抑えて、互いの納得した状況での結婚が一番大切です。
結婚適齢期で結婚するメリット・デメリット
結婚適齢期で「結婚しなきゃ」と焦る女性が多くいますが、では、結婚適齢期で結婚することでどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
周りが結婚するから焦って相手を探すのではなく、メリット・デメリットを踏まえたうえで自分に今結婚が必要なのかを考えることで、自分に合った答えが見えてくるでしょう。
メリット
まずは、周りからのプレッシャーを感じないというメリットがあります。焦ってしまう原因のひとつに、周囲からのプレッシャーがあります。友人や親からの圧によって「そろそろ結婚しなきゃ」と思わされてしまうことがあるのです。
結婚適齢期で結婚すると、その点でプレッシャーをかけられることなく、気持ちが楽になるというメリットを得られるでしょう。
また、結婚適齢期で結婚することで、子どもが産みやすいというメリットもあるといえます。
高齢出産にはリスクがつきもの。平均初婚年齢あたりで結婚し子どもを産むというコースが一般的になるというわけです。周りからの「子どもはまだなの?」というプレッシャーも感じにくいでしょう。
デメリット
もちろん、結婚適齢期で結婚した場合のデメリットも存在します。
近年は、晩婚化によって適齢期で結婚しない人も多く、未婚のまま仕事に邁進する人も増えてきています。
やはり、配偶者がいるのといないのとでは、自分が自由に使える時間が変わります。そのため、友だちと遊びにくくなる可能性があるというデメリットがあるのです。
友だちと遊ぶ時間だけではなく、そもそも自分のためだけに使える時間が減るというデメリットもあるといえるでしょう。
結婚をすると、家族として時間を共有し合うことになるので、ひとり時間をとても大切にしている人にとっては苦痛に感じる可能性があります。
結婚適齢期を過ぎてから結婚するメリット・デメリット
結婚適齢期に結婚しないことで、周りから焦らされたりプレッシャーをかけられたりした経験がある方もいるでしょう。
しかし、適齢期に結婚することだけがすべてではありません。結婚適齢期を過ぎてからの結婚にもいいことはあるのです。続いては、適齢期以降での結婚のメリットとデメリットについてお伝えします。
メリット
結婚適齢期といわれている年齢は20代後半あたり。社会に出てから10年も経っていないうちに結婚するのは、まだまだ経験できていないことが多いことを意味します。
そのため、結婚適齢期での結婚は、「もっと遊びたかった」「もっと自分にたっぷり時間を使いたかった」という後悔を生んでしまうことがあるのです。
その点結婚適齢期を過ぎてからの結婚は、ある程度いろいろなことを経験できてから結婚への気持ちを切り替えられるので、「あのときああしていればよかった」という後悔を極力抑えることが可能です。
また、結婚適齢期過ぎの結婚ということは、30代や40代で結婚を決めるということ。それまでに仕事でもある程度の結果を残していることが多く、収入面でも余裕がある場合が多いというメリットがあります。
社会に出てから経験を積んだことで、生活にも仕事にも余裕を持った状態で結婚へと踏み切れるので、落ち着いた結婚生活を送れるでしょう。
デメリット
適齢期を過ぎてからの結婚は、余裕がある点ではメリットですが、子どもを産むことを考えるとデメリットが大きくなります。
年齢を重ねるにつれて子どもを産む際のリスクは高まるため、母子ともに負担が大きくなってしまいます。
もし、検査で不妊体質だと判明した場合はなおさらです。不妊治療は保険適用外なので、いくら収入に余裕があるといっても厳しいものがあります。
また、不妊治療は経済的だけではなく身体的・精神的にも負担が大きいことです。リスクがあることも踏まえたうえで、結婚する時期を考えた方がいいでしょう。
適齢期での結婚を目指す人がすべきこと
では最後に、結婚適齢期あたりでの結婚を目指す人がした方がいいことについてご紹介します。
出会いを積極的に作る
まずは出会いを積極的に作ることです。
最近はマッチングアプリを活用した出会いが増えています。出会いへのハードルが低くなっているので、結婚するチャンスを掴みたい人にはもってこいの環境です。
チャンスはたくさん転がっているので、出会えるかどうかは自分の行動次第。素敵な人と出会えるように自分から積極的に動くことをおすすめします。
恋愛への気持ちを高める
続いては、恋愛への気持ちを高めることです。
出会うための行動を起こすには、恋愛へのモチベーションを高める必要があります。
恋愛映画を観たり、恋愛マンガを読んだりして、恋愛への気持ちを高めるなど工夫をしてみるといいでしょう。
結婚相手への条件を整理する
結婚相手への条件を整理することも大切です。
結婚相手への譲れない条件はもちろんのこと、妥協できる部分を整理するようにしましょう。
理想が高すぎては、せっかく相性がいい人が現れても上手にご縁につなげられなくなってしまいます。
譲れないところは残しつつ、柔軟に条件を整理することで、素敵な出会いを引き寄せられるでしょう。
条件を考えるうえでは、以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
結婚適齢期での結婚を目指す人におすすめの出会い方
結婚適齢期での結婚を目指すなら、大きく3つの出会い方がおすすめです。今回は、3つの出会い方のおすすめポイントやメリット、デメリットを紹介します。詳細は次の通りです。
- 結婚相談所
- マッチングアプリ
- 婚活パーティー
結婚相談所
結婚適齢期での結婚を目指すなら、結婚相談所に相談するのがおすすめです。結婚相談所には結婚をしたい人だけが利用しています。お互いに目的が同じ状態で会えるので、結婚までスムーズにいける可能性が高いです。
また、結婚相談所ではプロのスタッフの方が対応してくれます。普段出会いがなくて困っている方や、出会いの探し方が分からない方にはとくにおすすめです。結婚相談所内でパーティーやイベント開催しているところもあって、別途自身でパーティーに申し込む手間や時間を省けます。
結婚相談所では、自分の希望に合わせて出会いを探せます。全くタイプじゃなかったまたは全く興味のない相手だったという事態を未然に防げるのもメリットです。
ただ、結婚相談所は料金がかかります。料金は各結婚相談所によって異なるため、事前確認が必要です。
マッチングアプリ
結婚適齢期での結婚を目指すなら、マッチングアプリを利用するのがおすすめです。マッチングアプリはスキマ時間で手軽かつ気軽に出会いを探せます。通勤時間やちょっとした休み時間にも出会いを探せるので、より効率的に出会いを探せます。
また、マッチングアプリならお金がかかりません。初期費用を全くかけない状態で、簡単に出会いを探せるのも大きなメリットの1つです。
ただ、マッチングアプリの場合はプロフィールに記載されている情報が本当かどうか確認することができません。直接会って初めて本当かどうかを確認できるまたは最後まで嘘をつかれる可能性があるので、注意が必要です。
また、マッチングアプリでは結婚目的でない方も利用します。出会いまたは身体目的など、自分の希望に沿わない可能性もあるので注意してください。最近では婚活用のマッチングアプリも登場しているようなので、チェックしてみるのもおすすめです。
婚活パーティー
結婚適齢期での結婚を目指すなら、婚活パーティーに参加するのがおすすめです。婚活パーティーに参加すれば1か所で複数の相手と出会えます。何度も特定の場所に足を運んだりデートしたりする必要がないので、より効率的に出会いを探すことが可能です。
また、婚活パーティーに行けば普段男性と関わるのが苦手な方の良い練習になります。複数の男性と会う経験をして、婚活に向けてさまざまな技を磨いたり慣れたりしましょう。
ただ、婚活パーティーのなかにはマッチングアプリと同様に本当に婚活目的かどうか分からない方も。相手がどのような人物かわかる情報を、本人からしか聞けません。
また、婚活パーティーには大勢が参加します。沢山人がいる環境が苦手な方や初対面の人と話したりであったりするのがあまり得意でない人には、おすすめできません。
結婚適齢期で結婚しなくてはダメという訳ではない!
結婚適齢期での結婚が絶対正しいわけではありません。人それぞれ人生の歩み方は異なり、中には結婚をしなくてもしあわせな人生を送っている人もたくさんいます。反対に、結婚をしたからといって必ずしあわせが保証されているわけでもありません。
もちろん、年齢も然りです。女性と男性では、結婚適齢期に若干の差がありました。女性は社会進出、男性は仕事の安定や出世などさまざまな事柄が影響しているようです。女性も男性も、結婚適齢期ではなくその時の状況によって結婚に進むかどうかが大切になります。
結婚適齢期で結婚できない自分はダメなんだと落ち込む必要はありません。「自分がしあわせであること」を大切に、誰かに焦らされることなく、自分の人生をひとつずつ決めていってくださいね。