魅力的な女性とは【メキシコ小料理屋ママのよもやま話】
メキシコシティのダウンタウン、セントロ地区の夜景(Photo by MIHO NAGAYA)
HOLA(オラ)!はじめまして!人口約2000万人のメキシコの首都、メキシコシティのダウンタウンの片隅で、小料理店「まぼろし」のママをやっているメヒ山メヒ子です。
お酒を出すお店をやっていると、いろんな人と込み入った話になることが多いのですよね。もちろん、グチもあるのですが、ただ、メキシコの人々は、仕事のグチや職場の人間関係のことを細かくいうよりも、社会システムへの不満をつぶやくことが多い気がします。世を憎んで人を憎まずの精神とでもいうか。それに、基本的には、生活を謳歌している感じですね。
お客さんのなかには、メキシコへ旅行や仕事でやってきて、ふらりと立ち寄っていただく日本の方も結構いるのですが、その会話のなかで、ラテンの地、メキシコと、日本の恋愛事情のギャップを、まざまざと知ることもあるのです。
目次
楽しく暮らすことが恋を導く
自分を大切に、楽しくいきましょう(Photo by shutterstock)
今日いらしたお客さんも、日本からの旅行者で、30代後半の出版社でバリバリ働く女性。2年同棲していた彼と別れたばかりで、メキシコには気分転換でやってきました。
かなり落ち込んでいて、すべてにおいてやる気が無くなってしまった現在、「どうしたら、いい男が見つかるか」と。でも、いい男を「見つける」のではなく、自分がまず、日々を楽しく過ごしていなければ、パートナー候補とも出会えないのではないかな、と思ったんですよね。
というのも、メキシコ人の付き合いが長い女友だちで、化粧っ気もないし、セクシーな格好をしているわけでもないのですが、やたらモテる人がいるんです。メキシコでも、日本の雑誌やメディアなどで推奨されているような、「愛されメイク」「愛されファッション」というのが存在するのですが、世の潮流に流されることもなく、マイペース。彼女は、とにかく「人にどう見られるのか」、ということよりも、自分がやりたいことや、好きなことを優先するタイプで、そのせいか、いつも、楽しそうなんです。
楽しそうにしている人と、一緒にいた方が気分が上がるし、もっと一緒にいたいと思わせるもの。だから、いろんな男性から誘われる機会もあるし、友人も多い。面白いのは、そんなにモテて、パートナーもいる彼女が、孤独も大切だと考えていること。
自分の価値観を相手に押し付けたり、逆に他人の価値観に合わせたりすることはしない。パートナーがいても、自分のスペースを保つスタンスでいるし、相手のスペースも尊重している。
一人でいる時間を、どれだけ楽しめるのか、自分と、どのように向き合うのか、というのを大切にしているのが、彼女のひととなりに繋がっている気がします。
素敵なひととの出会いの鍵は、自分の内側にこそ、あるのでしょうね。